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CAESAR(シーザー)トップ > 道路橋について> 橋の維持管理 > 『予防保全』に向けた課題
『予防保全』に向けた課題
1.道路橋の予防保全に向けた有識者会議の提言
 
国では、平成19年から20年にかけて、道路橋の予防保全に向けた有識者会議を設置し、予防保全を実現する5つの方策について提言を受けました。
<国土交通省HP(道路橋の予防保全に向けた有識者会議)>
(1) 点検の制度化
(2) 点検及び診断の信頼性確保
(3) 技術開発の推進
(4) 技術拠点の整備
(5) データベースの構築と活用
しかし、予防保全に関する技術開発は始まったばかりで、今後、多くの課題を解決していく必要が有ります。
 
2.点検・診断・措置における課題
 
(1) 点検・診断(予測)の難しさ
  2007年には、木曽川大橋で、引張斜材が腐食により破断が生じました。このように、損傷は、非常に局部に宿ります。しがたって、局部に宿る、隠れた重大な損傷を見つけ出す装置が必要とされています。

この事故を受け、緊急点検が全国で行われました。コンクリートに隠された部分に対して、コンクリートを撤去し、隠れた部分を点検した結果、他の橋でも重大な損傷が確認され、補修のために通行止めを余儀なくされました。
この事故を受け、緊急点検が全国で行われました。コンクリートに隠された部分に対して、コンクリートを撤去し、隠れた部分を点検した結果、他の橋でも重大な損傷が確認され、補修のために通行止めを余儀なくされました。
また、全ての橋、全ての部材に対して点検を行わなければ、重大な損傷の兆候を見落とす恐れがあるのですが、どのような形式、年代の橋が傷みやすいのか、また点検の頻度や確認項目数を少なくすることで、損傷の兆候を見落としが生じるリスクがどれだけ増大するのかは明らかではありません。これを明らかにすることで、橋ごとにメリハリをつけて点検することができれば、リスクが高い橋を選び出して点検することができるようになります。
   
(2) 措置(補修補強)の難しさ
  補修した材料自体も劣化が生じます。また、実験室で試験したときに想定したとおりの補修補強効果が発揮されないなどの理由により、結局、早期に再補修、撤去・再構築を実施することになった例もあります。そこで、どのような条件で、どのような補修方法が効果を発揮したのか、継続的にデータを蓄積していく必要が有ります。また、補強部材が再劣化した場合に残留強度を評価することが課題です。
再発した腐食 補強部材の劣化
 
期待通りには効果が発揮されなかった表面被覆?
 
3.劣化の推定・補修時期の特定
 
橋の長寿命化修繕計画を策定する際には、ひとつひとつの橋について、将来の劣化を予測し、いつごろ、どんな補強を行うのかが最も効果的であるのかを検討する必要が有ります。たとえば、下の例は、塩害について模式化したもので、橋のコンクリートに海からの塩分が進入することで強度(耐荷性能)が低下する様子を表しています。急激に強度の低下が進む前(矢印で示した時期)に何らかの補修を行うのが最も効果的といえます。したがって、劣化の予測精度が向上することで、詳細な計画が立てられるようになります。

橋の部材の劣化については、これまでの実験室での試験結果に基づき多くの研究がなされています。しかし実際には、一口に橋といっても、その形式、形状、交通条件、環境条件が異なり、様々なタイプがあります。劣化の要因も複数かつ複合的なものです。そこで、合理的な精度で橋の劣化予測を理論的に行うことは難しく、個々の劣化メカニズムの解明に加え、今後は橋の長期挙動観測結果の蓄積など、地道な基礎研究とデータの蓄積が課題となっています。
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