オーストリア・ウィーン郊外にある国際応用システム分析研究所(IIASA)の「リスク・モデリング・社会」プロジェクトリーダーJoanne Linnerooth-Bayer 博士が、2004年1月23日に開催した国際シンポジウム「21世紀における世界の水災害・リスクマネジメントに関する取り組みについて」に参加のため来日されました。この機会を利用し、土木研究所水理水文チームが当講演会を企画しました。

updated in February 2004
 
   
   
講演者紹介
Dr. Joanne Linnerooth-Bayer

国際応用システム分析研究所(IIASA)「リスク・モデリング・社会」プロジェクトリーダー(ウィーン・オーストリア)
※環境・科学技術リスクに係る社会・経済問題のIIASA 学際チームでの研究に従事
※米国メリーランド大学経済学博士
講演概要

1.テ ー マ : 「ハンガリーの洪水被害リスク受容に関する研究」

2.日  時 : 平成16年1月28日(水) 18:00-20:00

3.場  所 : 国土交通省河川局A会議室

4.講演概要
ハンガリーはこの半世紀に国土の半分以上、2/3の耕地、1/3の鉄道が洪水被害を受けて、 政府が河道整備と被害補償を行う政策をとってきたが、逼迫する国家予算のためこの政策を見直そうとしている。

本セミナーでは、このような背景からIIASAおよびハンガリー国立アカデミーが共同で開始した、 ハンガリーTisza川流域における洪水とその被害負担問題解決のための研究成果を紹介する。

その内容は、1)住民の合意形成手順(市民参加によるインタビュー、市民アンケート、 利権者ワークショップを加えた新しい手法)の開発や、 2)「政府の負担」、「個人の負担」、 「土地利用の変更」のバランス点を合意の元で見つける方策について、 また、 3)洪水保険及び保証システムの開発について、となる予定。

論文(英)
『Floods and Loss Sharing
A Clumsy Solution from Hungary』

論文(日)*暫定訳
『洪水と損失の共有
ハンガリーにおける不器用な解決策』

断り:当資料には、不完全・不適切な翻訳や、執筆者の意図と異なる記述が含まれているかもしれませんが、日本の読者からコメントを広く集めたいというBayer博士の希望により当ホームペ-ジに掲載しています。正確には上の英語版をご覧下さい。

発表パワーポイント(英・Pdfファイル)
質疑応答

 

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