書籍

IAHSレッドブック「洪水:リスクから好機への転換」
IAHS出版番号No. 357 (2013), ISBN 978-1-907161-35-3, 480 頁

IAHSレッドブック「洪水:リスクから好機への転換」ICHARMが主催した第5回洪水管理国際会議の論文集「洪水:リスクから好機へ」が、2013年3月、国際水文学会(IAHS)からレッドブック・シリーズとして刊行されました。この論文集は、第5回会議コンセプト「洪水:リスクから好機へ」にそって、さまざまな話題を扱った査読付き論文49件を5章に分けて掲載しています。

  • 第一章 基調論文「洪水:リスクから好機へ」、ICFM5宣言
  • 第二章 洪水リスク管理(防災、減災、適応) 16論文
  • 第三章 洪水災害管理(事前準備、緊急対応、復旧) 10論文
  • 第四章 洪水予警報システム 14論文 -第五章 異なる気候条件や地理的領域における洪水管理 8論文

論文集は、アマゾンなど主要なオンライン・ブックストアでご購入いただけます。詳細は、IAHSレッドブックのウェブサイト(http://iahs.info/redbooks/357.htm)をご覧ください。

ハザードマップ関連資料

『第3次 世界水発展報告書(WWDR3)』(日本語要訳版)

この度、『The United Nations World Water Development Report 3(WWDR3)(第3次 国連世界水発展報告書)』の要約版である『Overview of key messages』と『Facts and Figures』の日本語訳を発行しました。
電子データはこちらからダウンロード出来ます。

WWDR3は、UNESCOの世界水アセスメント計画(World Water Assessment Programme: WWAP)のもと、国連水関連機関調整委員会(UN-Water)を構成する26の国連機関によって執筆・編集され、2009年3月の第5回世界水フォーラムの場で、公開されました。

WWDR3は、世界における水資源や食糧問題、エネルギー開発、水に関わる災害などの分野を広く網羅しており、ICHARMは、第11章「Changes in the global water cycle」、第12章「Evolving hazards - and emerging opportunities」の執筆に貢献しています。


『重要な提言の概要』(原題:Overview of key messages)

(PDF 1,046KB)

WWDR overview


『事実とデータ』(原題:Facts and Figures)
(PDF 2,024KB)

WWDR3 facts & figures

『第3次 世界水発展報告書』(副読本)

国連の水に関する最重要レポートである『The United Nations World Water Development Report 3(WWDR3)(第3次 国連世界水発展報告書):Water in a Changing World(変化する世界の水)』には別冊の副読本シリーズがあり、それら副読本は、水関連領域、出来事、トピックについてのより掘り下げた情報掲載しております。ICHARMはシリーズのうちの1冊、『Global Trends in Water-Related Disasters: an insight to policymakers』を執筆しました。

こちらの冊子についてはUNESCOのホームページよりPDFファイルがダウンロードできます。
http://unesdoc.unesco.org/images/0018/001817/181793E.pdf

WWDR3 Side Publication

『災害リスク統合研究計画―自然ならびに人間由来の環境ハザードへの挑戦―』(A Science Plan for Integrated Research on Disaster Risk -Addressing the challenge of natural and human-induced environmental hazard-)

ICSU特別準備委員会(ICSU Planning Group)は、既存あるいは既に計画済みの自然由来ハザード関連研究とは別に、10年あるいはそれ以上にわたり継続可能で、ハザード、学問領域、地理的位置など複数の観点が統合された災害リスク軽減に関する研究プログラムが必要であると考えており、また、このような研究プログラムでは自然、社会・経済、健康、工学など様々な科学領域をいかに一体化させていくかという点に付加価値が存在すると考えてきました。この研究プログラムは、このような背景のもとにICSU特別準備委員会が2008年に作成したものです。

なお、本稿は原本をICHARMが日本語訳したものです。しかし、まだ学術用語など内容の一部に検討の余地があると思われるため、仮訳としています。お気づきの点がございましたら、ぜひICHARM(icharm@pwri.go.jp)までお知らせ下さい。

(参考)
ICSU(International Council for Science:国際科学会議)について ICSUは、1931年に非政府、非営利の国際学術機関として設立され、学問分野を代表する国際学術団体と各国を代表する科学アカデミーの双方を束ねる科学者コミュニティの国際的な要であり、 いわば「科学者の国連」とも呼べる組織です。日本学術会議はICSU創立以来、日本を代表して加入しています。
2008年現在では、95の国メンバーと30のユニオンメンバーが正会員として、20の学術団体と8の国家科学アカデミーが準会員としてそれぞれ参加しています。
(日本学術会議ホームページから引用)


『災害リスク統合研究計画―自然ならびに人間由来の環境ハザードへの挑戦―』
(PDF 816KB)

WWDR3 Side Publication

高崎哲郎氏の著書『工学博士・広井勇の生涯』の英訳版

ICHARMでは、高崎哲郎氏(前・土木研究所客員研究員)の著書『評伝 山に向かいて目を挙ぐ 工学博士・広井勇の生涯』(鹿島出版会)の 英訳版(ハードカバー、A5版、222ページ)を作成しました。

本書は、広井勇博士の第4代目の直系子孫に当たる飛鳥井愛子さんの翻訳によるものです。英訳版のタイトルは「外国の方も理解しやすいシンプルなものにしたい」との飛鳥井さんの意向を受けて「広井勇博士、日本のクリスチャン土木技師の生涯」(Dr. Isami Hiroi The Life of a Japanese Christian Civil Engineer)となっています。翻訳後に飛鳥井さんは「広井勇が大変な努力で西洋の学問を身につけ、わが国の先駆的な土木技術を支え、人材を育成したことを誇りに思います」と語られています。今後、各種国際会議の出席者や研修コースへの参加者などに配布し、途上国の人材育成への寄与を含め、我が国の土木技術の紹介に役立てたいと考えています。

高崎哲郎氏の著書『工学博士・広井勇の生涯』の英訳版

『絵でみる 水文観測』英訳版

本書は、昭和54年初版の「絵で見る水文観測」の改訂版(平成13年)をICHARMにおいて英訳を行ったものです。河川管理を担当する水文観測者のために、降雨、河川水位、河川流量の測定の方法をわかりやすく図解してあり、昭和54年初版についても、英語等に翻訳され、国内外において好評でした。平成13年改訂版については、原著者である国土交通省中部地方整備局と社団法人中部建設協会との間の契約に基づき、ICHARMにおいて英訳を行いました。ICHARMで行っている水文観測関係の研修に本書を活用しています。

『絵でみる 水文観測』英訳版