ユ
ネスコセンター設立推進本部ニュース (ICHARM) |
第4号 2005年3月 |
目次 |
このニユースレター は、ユネスコの後援のもと2005年度に土木研究所に設立予定の水災害リスクマネジメント国際センター(仮称)の設立準備活動を広く国内外の関係の皆様方に知ってい ただく目的で発行しているものです。 バックナンバーにつ いてはこちらをごらん下さい。 1.本部長からのメーセージ |
ご
挨拶 |
2005年1月に神戸で開催された国連防災世界会議は、168の政府機関をはじめ、関連する国際機関及びNGO(非政府機関)等から、計4000名を越える参加者が集まりました。昨年末に発生したスマトラ島沖地震とそれによるインド洋津波災害の衝撃映像が世界中の人々の脳裏に焼きついた直後であっただけに、自然災害の克服に向けた国境を越えた連帯の重要性がいやがおうにもクローズアップされ る場になったと言えるかと思います。 会議最終日の1月22日に最 終成果として取りまとめられた「兵庫宣言」及び「兵庫行動枠組み」において、各国が協調して災害防止・軽減に向けて戦略的に取り組んでいくべきであること が示されました。その中で、2015年までの今後10年間で優先的に取り組むべき具体的な行動として以下 の5項目があげられています。 1)
防災を国、地方の優先課題に位置づけ、実行のため の強力な制度基盤を確保する。 土木研究所ユネスコセンターも、ここで挙げられて いる5項目のうち、特に第2、第3項の視点から、国際的な視野で「災害に強い国・コミュニティづくり」を進めるための具体的な貢献を目指します。 今年度JICAの支援を受 けて新たにスタートした「洪水ハザードマップ作成」研修には、東、東南アジアの8カ国から16名が参加しました。寒い日本の冬の現地演習は、研修員にとって正直こたえたようですが、無事に3週間のコースを終えた修了式での、各参加者の達成感にあふれた満足気な表情はとても印象的でした。こうした研修活動等によって国境 を越えて形成される人的ネットワークこそが、まさに新しいセンターの大切な財産であり、今後の活動の大きな原動力になるものと確信しています。 |
最 近の活動と今後の予定 その1 | |
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最近の活動と今後の予定 その2 |
最終日の22日には、前日までの各会合での成果
を受ける形で、会議の最終成果として「兵庫宣言」及び「兵庫行動枠組み」が 取りまとめられ、各国が協調して災害防止・軽減に向けて戦略的に取り組んでいくべきであることが示されました。
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ト ピックおよび研究活動 |
トピック 王
義成教授(中国水利水電科学研究院)、研究滞在 中国水利水電科学研究院防洪減災研究所の王義成教授が、科学技術振興機構CREST研究(長江における治水政策)のために、2005年1月18日〜2月25日の間、土木研究所に研究滞在しました。滞在期間中には、主として長江の治水計画の変遷についての文献整理および論文執筆を、吉谷上席研究員および大西研究員とともに、行いました。また、1月19日に開催された「水辺・流域再生にかかわる国際フォーラム」(主催:リバーフロント整備センター)においてコメンテータとして招聘されました。さらに、本号で紹介しましたJICA地域特設"洪水ハザードマップ作成"研修の講師としてご協力をいただきました。2月24日には、「タイ国チャオプラヤ川・中国長江の流域水管理政策に関するシンポジウ
ム」(主催:科学技術振興機構CREST)の講師を務められました。今後も、このような共同研究や研修活動を推進する予定です。 研究活動 リスクインディケータの国際的な適用に関する研究協力について関心のある方は、吉谷上席研究員またはメラブデン専門研究員までお問い合わせください。
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