【アジア太平洋水サミットの概要】
アジア太平洋水サミット(APWS)は、同地域の政府首脳など、最高レベルの政策・意思決定者に対し、水の視点から、持続的な発展のための針路を定める機会を提供するとともに、具体的な行動、問題の解決方法、新たな手法を共有することを目的として開催されています。APWSは、アジア太平洋水フォーラム事務局(APWF)によって主催され、2007年に日本・別府で第1回サミット、2013年にタイ・チェンマイで第2回サミットが開催されました。
今回の第3回アジア太平洋水サミット(APWS3)は、2017年12月11日から12日の2日間、ミャンマーのヤンゴンにて開催されました。12月11日午前の開会式では、アウン・サン・スー・チー国家顧問による開会挨拶と、各国の元首・大臣級による基調講演が行われました。その中で、ミャンマーのU Henry Van Thio副大統領からは、国際洪水イニシアチブ(IFI)の一環としてICHARMがミャンマー政府関係機関と連携して取り組む「水と災害プラットフォーム」が紹介されました。
12月11日の午後から12日の午前にかけては、10のテーマについてのセッションが開催され、そのうち、11日の午後にはICHARMがICIMOD、SPC、HELPとの共催でセッション「気候変動下の水と災害-山岳から島嶼まで-」を開催しました。また、12月12日の午後には「持続可能な水の安全保障に向けたリーダーからの声明」が各国・機関の代表者から発表され、ICHARM小池センター長もスピーチを行いました。