ICHARM -- The International Centre for Water Hazard and Risk Management ICHARM

News

日時:2017年11月28日(火)9:00-10:30(世界防災フォーラムは11月26日〜28日開催)
会場:仙台国際センター会議棟3階 白橿1(Room 6)
概要:
 ICHARMは、国連機関とともに、各国での水と災害に関するプラットフォーム(水災害に関係する政府機関等が水災害リスク管理を連携して進める仕組み)構築を支援しており、このセッションでは、下記の講演者が、プラットフォームに関連したICT、経済、コミュニティ、ダイナミクスといった多様な視点について講演するとともに、パネリストが水災害リスク軽減に向けた各国での取り組みについて紹介した。

【講演者】
    ・東京大学生産技術研究所 喜連川優教授
    ・アジア開発銀行研究所所長 吉野直行教授 (pdfPDF
    ・土木研究所ICHARM  江頭進治研究・研修指導監 (pdfPDF
    ・土木研究所ICHARM  大原美保主任研究員 (pdfPDF
【パネリスト】
    ・Dr. Renato U. Solidum Jr. 科学技術省次官(フィリピン) (pdfPDF
    ・Dr. Asiri Karunawardena 国家建築研究所長(スリランカ) (pdfPDF
    ・Dr. Manzoor Ahmad Malik 水資源調査評議会局長(パキスタン) (pdfPDF
    ・Dr. Marengo Jose Antonio 国家自然災害モニタリング・警報センター
        研究総括コーディネーター(ブラジル) (pdfPDF
【モデレーター】
    ・土木研究所ICHARM 小池俊雄センター長

 喜連川教授はICT分野における最先端の動向を紹介し、防災分野で果たす役割と能力について発表し、吉野教授は農業、工業、サービス業等業種に応じた洪水被害の影響について具体的な事例と解析手法を発表、江頭研究・研修指導監は地すべりおよび土石流に関して、被害の実態や挙動を表す支配方程式、数値解析事例について発表、大原主任研究員はコミュニティでの災害時の避難の実態と改善のための情報提供の在り方について発表しました。
 パネルディスカッションでは、フィリピンのRenato Solidum科学技術省次官が水災害に対する理解、監視、警報、レスポンスの重要性とそのための取り組みについて紹介し、スリランカのAsiri Karunawardena国家建築研究所長は地すべりのリスク軽減のための取り組みを紹介、パキスタンのManzoor Ahmad Malik水資源調査評議会局長はインダス川における早期洪水警報システムのための基礎的な特徴を紹介、ブラジルのMarengo Jose Antonio国家自然災害モニタリング・警報センター研究総括コーディネーターは洪水や渇水等の自然災害の実態と、省庁や大学が協力した取り組みについて紹介しました。
 本セッションでは、フォーラム最終日にもかかわらず、70名を超える専門家らが聴講されました。また、セッションの後、講演者、パネリストが、水防災への多面的な取り組みを、今後も連携して進めることを確認しました。
写真1 写真2

写真3
Copyright © 2017 Public Works Research Institute