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新潟試験所ニュース
季刊 ・ 第9号 土木研究所 新潟試験所
1999年5月発行 Niigata Experimental Laboratory , Public Works Research Institute

■平成10年度の主な試験研究成果

平成10年度新潟試験所の発表論文について紹介します。
なお、今回は関係する学会の全国研究発表会及び土木技術資料への投稿論文について対象としました。他の発表、雑誌への投稿については別の機会に紹介します。

砂防学会研究発表会(1998.5)
 ・雪崩減勢工の速度低減効果に関する模型実験
石田、加藤、上石

地すべり学会研究発表会(1998.8)
 ・地下水排除工の機能低下に関する実態と原因の考察

飯田、加藤、丸山

日本雪氷学会全国大会(1998.10)
 ・表層雪崩動態観測結果

石田、加藤、小林、後藤上石、丸山(邦)

 ・我が国の最大積雪深の長期変動に関する実態と考察(その2)
加藤

寒地技術シンポジウム(1998.12)
 ・路面残留塩分濃度測定技術について

服部、川合、早川、淀川

日本雪工学会大会(1999.2)
 ・凍結・圧雪路面の発生実態とその要因に関する一考察

荒川、早川、服部、加藤

土木技術資料(VOL.40,NO.12 1998.12)(研究コラム)
 ・最近の少雪傾向と年最大積雪深の長期変動について

加藤

 (VOL.41,NO.2 1999.2)(研究テーマ紹介)
 ・地すべりの地下水排除工機能低下防止に関する研究
飯田、加藤

■中国鉄道部科学研究室院西南分室院代表室主任来所

 平成10年2月22日に中国鉄道部科学研究院西南分院代表室主任王良偉教授を迎え、試験所において凍結防止対策に関する研究の説明を行い、その後妙高高原町二俣地先の国道18号沿いに設置した路面性状観測施設を見学して頂きました。

(文責:早川)

■JICA研修生来所

 去る2月24日、日本での地すべり研究の一環としてネ パールの水資源省からの研修生アソク・クマール・サラフ氏が来所しました。当試験所では、主に新潟県を中心とした地すべり災害事例を紹介したところ、積雪と災害についての関係に興味を示していました。

(文責:高橋)

■地すべり・雪害研究推進協議会講演会開催

 去る、2月25日「地すべり・雪害研究推進協議会」主催の講演会が新井市内で開催され協議会構成の上越地方22市町村の担当職員や一般市民等80数名が参加しました。 講演は、元北海道大学低温科学研究所長の秋田谷英次氏「雪崩発生にかかる積雪弱層の形成について」、(社)雪センター参事の石平貞夫氏「冬期道路管理技術に関する最近の傾向」の2題を、また、試験所職員も「冬期における道路機能低下要因について」(荒川)「積雪寒冷地における冬期のスリップ事故特性」(早川)、「地下水排除工の機能低下について」(飯田)を発表しました。

(文責:佐藤)
【新潟試験所の研究テーマ】

新潟試験所では、平成11年度、下記テーマに取り組んでいきます。

【土砂害研究部門】
 ・積雪地域地すべりにおけるすべり面の応力特性に関する研究
 ・地下水排除工の機能低下防止に関する試験調査
 ・地下水排除施設の効果追跡調査及び地下水調査方法の検討(依頼研究)
 ・大所地すべりが砂防構造物に与える影響調査(依頼研究)

【雪害研究部門】
 《道路雪害》
  ・降雪時における路面凍結等の対策に関する試験調査
  ・冬期路面管理水準策定に関する試験調査

 《集落保全雪崩対策等》
  ・雪崩の警戒避難システムに関する調査
  ・積雪に起因する土砂生産と砂防計画調査(依頼研究)

(文責:佐藤)

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