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NEL News
新潟試験所ニュース
季刊 ・ 第16号 土木研究所 新潟試験所
2000年 2月発行 Niigata Experimental Laboratory , Public Works Research Institute


21世紀を迎えて

  新潟試験所長  市ノ瀬 榮彦

 21世紀の幕が開け、土木研究所は省庁再編 により建設省から国土交通省に変わり、さら に4月からは同省の試験研究機関としての国 土技術政策総合研究所と独立行政法人として の土木研究所の2つの組織に組みなおされて 新たな体制で研究業務を進めることになります。
  新潟試験所は後者の方に組織され、いま まで以上に研究活動の自立性、柔軟性が求め られることになりますが、両研究所は密接に 連携しつつ、高度化、多様化した社会のニーズに対応するため、国土交通行政等と一体と なった試験研究を引き続き的確におこなって いく必要があります。
  地すべりや雪害の多い 試験所の立地条件を活かし、地域社会の安全 安心の見地から研究成果が示せるよう邁進し ていく所存ですので、皆様方の変わらぬご支援ご協力をよろしくお願いいたします。


トピックス

■雪と道路の研究発表会(北陸ブロック)

去る11月17日に新潟市のメルパルク新潟郵便貯金会館において、平成12年度雪と道路の研究発表会(北陸ブロック)が開催されました。今回の研究発表数は20課題あり、当試験所からは、「雪崩の警戒避難システムに関する調査」(秋山)、「冬期路面管理水準策定に関する試験調査」(林)の2課題を発表しました。

■土木研究所研究発表会において発表

 去る12月7日から8日までの2日間にわたり、茨城県つくば市の土木研究所において、第39回土木研究所研究発表会が開催されました。発表会では、全20課題の研究論文が発表され、当試験所からは、「地下水排除施設における集水パイプ内スライム付着防止方法に関する研究」と題して安藤が発表しました。

■寒地シンポジウムにおいて発表

 去る11月8日から10日の3日間にわたり、第16回寒地技術シンポジウムが北海道札幌市の教育文化会館において開催されました。シンポジウムでは、特別講演や展示会、寒地技術に関する情報・意見交換会の他、寒地技術に関する報告及び研究の口頭発表が140課題発表されました。当試験所からは「熱収支法による路面凍結解析(乾燥、湿潤および積雪路面における熱的挙動)」と題して、大気と路面の間における熱収支特性を荒川が発表しました。

■日瑞ワークショップにて研究成果を発表

 去る12月11日から15日の5日間にわたり、冬期道路管理と舗装に関するワークショップがスウェーデンのリンショーピン市において開催されました。日本側からは、土木研究所の中村道路部長を団長とし、土木研究所から9名、北海道開発土木研究所から1名、北陸地方建設局から1名が当地へ赴きました。当試験所からは、荒川研究員が参加しました。ワークショップは、中村道路部長とケント・グスタフソン道路交通調査研究所長の開会挨拶に始まり、冬期道路管理と舗装の2つの分科会において両国合計10課題の口頭発表が3日間にわたり行われました。その中で、日瑞両国の国民ニーズとその対策に関する取り組みの相違点等について活発な討論が行われました。分科会終了後は、ストックホルム市とキルナ市で、実際の冬期道路管理状況を視察しました。

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