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NEL News
新潟試験所ニュース
季刊 ・ 第20号 土木研究所 新潟試験所
2002年 2月発行 Niigata Experimental Laboratory , Public Works Research Institute


新潟試験所長 武士 俊也

 あけましておめでとうございます。昨年は21世紀の始まりの年であり、新潟試験所も独立行政法人化されるという、大きな変化の年でありました。本年は、この変化を通常のものとしてとらえる必要があると思っております。当所は現地フィールドを間近に持って土砂害、雪害に対する試験研究を実施しておりますが、この特徴を、この大きな変化の時に活かして、地元に真に役立つ研究を進められればと思っています。
皆様方のご支援、ご指導をよろしくお願いいたします。また皆様方にとって良い年となるよう祈念申し上げます。


トピックス

■寒地技術シンポジウム

 11月7日〜9日までの3日間にわたり、第17回寒地技術シンポジウムが北海道旭川市の市民文化会館において開催されました。シンポジウムでは、全136課題の研究発表が行われ、当試験所からは「妙高・幕の沢で検知した雪崩の発生時気象条件と斜面積雪安定度の変化」と題して竹内が、「冬期道路の路面凍結予測に関する研究」と題して安藤が発表しました。

■地すべり研究発表会

 11月20日に新潟県土木部と(社)日本地すべり学会新潟支部の共催による地すべり研究発表会が、新潟県上越市で開催されました。この発表会は、地すべりをテーマにした産官学合同のものであり、新潟県内では初めてのものです。新潟試験所では、丸山と安藤が沖見地すべり試験地(新潟県)で実施している地すべり動態観測及び光ファイバセンサを用いた地すべり調査について発表しました。

■国土技術研究会

 11月20日に品川区の品川TOCにおいて、平成13年度国土交通省国土技術研究会が開催されました。一般部門として63課題の発表があり、当試験所からは「光ファイバセンサを用いた地すべりの調査、維持・管理方法に関する検討」と題して吉田が発表しました。

■地すべり雪害研究推進協議会施設見学会

 11月28日〜29日にかけて「地すべり・雪害研究推進協議会施設見学会」が開催されました。本協議会は新潟県上越地方22の市町村で構成され、見学会は毎年実施されています。今回は、地附山地すべり(長野県長野市)、土木研究所、産業技術総合研究所地質調査総合センター(茨城県つくば市)を17名の参加で見学しました。多くの被害を出した地すべり現場と、つくば市の最先端の研究施設を直接目にすることができ、非常に有意義な見学会となりました。

■日本雪工学会

 11月29日〜30日にかけて福井市において第18回雪工学会大会が開催されました。雪工学会は積雪に関する工学、建築部門など幅広い研究者の発表が多く、試験所からは林が「非塩化物型凍結防止剤を用いた散布実験について」、秋山が「新型雪崩予防柵と樹木の雪崩予防効果について」を発表しました。

■第11回国際冬期道路会議札幌大会

 1月28日〜31日の4日間にわたり第11回国際冬期道路会議(PIARC)が北海道札幌市の札幌ドームで開催されました。今回アジアで初めての開催となり、当試験所からは武士所長と林が出席しました。会場では各国の研究者と活発な討議が行われました。

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