国立研究開発法人 土木研究所

研究活動

中国水利水電科学研究院との研究協力協定締結

 平成15年2月17日、土木研究所は中国水利水電科学研究院(水科院)と水文・水資源分野における研究協力協定を北京にある水科院にて締結しました。この協定書は、土研と水科院の間で今後研究交流を進めるための一般協定で、今後この傘の元で、情報・人材の交換、ワークショップの開催を進めることになります。交流の中で、両者が共同で取り組みたいと思う特定の技術開発テーマを見つけて、この傘の元での共同研究協定書を締結し、共同研究を推進することになります。

 

 水科院と土研の交流は、平成14年3月に、高季章水科院長のつくば訪問時に坂本理事長との間で協力関係の基本的認識ができたことによります。それから約1年で研究交流体制が正式に整ったことになります。

 

 水科院は、中国中央政府である水利部(日本での省に相当)直属の国の研究機関です。その母体設立は1933年と、土研と同じように長い歴史を有しています。現在の組織の形になったのは1958年の中国科学院水工研究室、水利部水利科学研究院、電力工業部水電科学研究院の3者合併によります。水科院は、防洪减灾研究所、水利研究所など16の研究所/センターとその他多くの関連部局からなっています。王浩水利研究所長による研究所紹介によると、水利研究所の収入元は、 30%は地方政府、35%は中央政府、15%は国際機関となっています。水科院の国際機関との連携はかなり先進的であり、当研究協力締結を契機に土研も国際的な連携をより推進することが必要と思います。

(水工研究G)

 

左は水科院高院長、右は坂本理事長
左は水科院高院長、右は坂本理事長