研究成果・技術情報


知的財産権: 特許 第5071805号pdfファイル
NETIS登録番号: KT-120103-A (NETISページへ)
技術資料: パンフレットpdfファイル


技術の概要
 斜面安定や地すべり対策で用いられるグラウンドアンカーは、斜面の崩壊を防止し、安定性を確保するために所定の緊張力を保持している必要があります。
 従来、その緊張力を測定する方法は、荷重計を設置するのと、緊張ジャッキを用いて実施するリフトオフ試験がありますが、経時的な監視に労力を要する、リフトオフ試験は作業が大がかりでコストが高いなどの問題がありました。
 そこで、専用の緊張治具を使用して既設アンカーのアンカーヘッド外側に荷重計を設置し、アンカー緊張力を継続的に計測するとともに、その計測データーを遠隔より取得する技術を開発しました。このモニタリングシステムは、新設アンカーに対しても適用可能で、設置後の荷重計の交換も容易に行うことができます。

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適用の効果
1) 安全性の向上
  • アンカーの緊張力を常時継続的にモニタリングすることにより、アンカーの劣化等に起因する事故や災害を未然に防止することができます。

  • 2) 維持管理の効率化
  • アンカーの適時適切な維持管理と計画的な更新が可能となり、長期にわたり費用対効果面で最も効率的な施設運用ができます。

  • 3) コスト縮減
  • 従来のリフトオフ試験を約2回実施するコストで本システムを導入することができます。
  • 仮に、従来のリフトオフ試験を5年間で5回実施するとして本システムと比較した場合、50%以上のコスト縮減が可能です。


  • 適用条件
  • くさび定着方式の既設アンカーでは、再緊張余長が500kNタイプで60mm以上、1000kNタイプで70mm以上
  • その他の定着方式、高緊張力アンカーは、別途検討により適用可能
  • 無線通信によるデータ取得も可能


  • 適用上の留意点
  • データ蓄積・送信ユニットの電源(乾電池)は、2~3年で交換が必要
  • 荷重計の耐用年数は、既往製品と同等で、10年程度


  • 適用実績
    年度 導入現場
    平成22年度 一般国道 北海道開発局
    ダム 四国地方整備局
    高速道路 中日本高速道路(株)
    高速道路 西日本高速道路(株)
    平成23年度 一般国道 北海道開発局
    ダム 東北地方整備局
    平成24年度 トンネル 中部地方整備局
    地すべり 四国地方整備局
    等、合計 43箇所 202台(H28.3現在)


    共同開発者
  • 日特建設株式会社
  • 守谷鋼機株式会社
  • ライト工業株式会社
  • 株式会社 共和電業
  • 株式会社 エスイー
  • 東横エルメス
  • 坂田電機株式会社
  • 株式会社 東京測器研究所


  • 問合せ先
      国立研究開発法人 土木研究所 土砂管理研究グループ 地すべりチーム :TEL 029-879-6787
      Aki-Mos 研究会事務局 (日特建設 株式会社 内) :TEL 03-3542-9110