研究成果・技術情報

技術情報

重点・準重点普及・その他の普及技術

 土木研究所として重点的に普及を図っていく技術を紹介します。

重点普及技術

準重点普及技術

その他の普及技術

NETIS推奨技術等

各種受賞技術

 

重点普及技術

 土木研究所が開発した技術のうち、適用の効果が高く、実際の事業や業務に直ぐ適用可能な技術であり、重点的に普及活動を行っています。 各技術の詳細につきましては、リンク先をご覧ください。

技術分野 技術名 概要・効果等
共通 ALiCC工法
(低改良率セメントコラム工法)
軟弱地盤改良に用いるセメント系改良体の配置密度を、アーチ効果を考慮して低くできる設計法。低改良率とすることで、従来と比較し最大7割程度の工期短縮と3割程度以上のコスト縮減が可能。
コラムリンク工法
(経済的に沈下と側方流動を抑制できる杭・壁併用型地盤改良工法)
軟弱地盤上の盛土工事において、杭状の改良体と壁状の改良体を機能的に配置し、これらを繋ぎ材などで連結、拘束して沈下や側方流動を経済的に抑制できる工法。
インバイロワン工法
(環境対応型の鋼構造物塗膜除去技術)
鋼構造物の塗膜に新開発のはく離剤を塗付し、シート状に軟化させて除去・回収する工法。ブラスト工法に比べて8割程度のコスト縮減や騒音・塗膜ダスト飛散等の環境負荷低減、工期半減が可能。
タフガードクリヤー工法(コンクリート用の透明な表面被覆工法) コンクリート構造物の耐久性向上・長寿命化を目的とした表面被覆材で、従来品同等の遮蔽性、ひび割れ追従性、防食性、施工性を有する上に、透明であるため、被覆後にも目視点検が可能な技術。
既設アンカー緊張力モニタリングシステム
(Aki-Mos)<
従来非常に困難であった既設アンカーのアンカーヘッド外側に荷重計を取付けることができ、緊張力を計測するとともに、無線通信により遠隔でそのデータを取得する技術。アンカーの維持管理に寄与。
河川 打込み式水位観測装置 打込むだけで水位観測用の観測孔が設置できる装置。ボーリングによる調査に比べて3割程度のコスト縮減と7割程度の工期短縮が可能で、作業に熟練が不要。
WEPシステム(気液溶解装置)・ 藻類増殖抑制手法 高濃度酸素水をつくり、任意の水深の層に広範に送り出して効率的に酸素濃度を高める装置。湖沼等の汚濁底質を巻き上げることなく、溶存酸素濃度の回復や底泥からの重金属溶出抑制、藻類の増殖抑制が可能。
非接触型流速計 電波等を利用して河川の表面流速分布を計測することで、無人で安全に連続的な流量観測を行うことが可能。
総合洪水解析システム(IFAS) グラフィカルインターフェースにより、迅速かつ簡単に、土研分布型モデルを活用した、洪水予警報システムが構築可能。地上観測雨量、レーダ観測雨量、衛星観測雨量を用いた洪水流出解析が可能。
降雨流出氾濫(RRI)解析モデル 降雨情報を入力して河川流量から洪水氾濫までを一体的に解析するモデル。降雨流出過程を同時に解析することができるため、山地と氾濫原の両方を含む大規模流域の洪水氾濫現象を表現することが可能。また、独自のGUIを開発しており、各種設定や解析の実行、結果表示などを容易に操作することが可能。リアルタイムの洪水氾濫予測やハザードマップの作成、ダムや堤防による氾濫対策効果の評価等に活用が可能。
道路 トンネル補修工法
(NAV工法)
ひび割れした覆工コンクリートの表面に、新しく開発した透明のシートを樹脂等で接着し、剥落を防止する技術。施工後においてもひび割れの進展が視認できるため、効果の確認や追加対策工の必要性の判断が可能。
トンネル補強工法
(部分薄肉化PCL工法)
外力等によってトンネルの覆工コンクリートに変状が生じた場合に補強を行う技術。トンネル内空断面に余裕がなく、従来の内巻きコンクリートや補強版では建築限界が確保できない場合でも適用可能。
鋼床版き裂の非破壊調査技術 鋼床版のデッキプレート内に進展するき裂を超音波で探傷する技術。従来技術よりも測定精度と操作性が向上。また、Uリブ内に浸入した雨水の滞水の有無を超音波により調査し、貫通き裂の有無も判別が可能。
新型凍結抑制舗装 ○ゴム粒子入り物理系凍結抑制舗装
舗装表面および舗装体内に弾性の高いゴムチップを混入することで、車輌の荷重により舗装表面のゴムチップを変形させ、路面の雪氷を破砕し、凍結を抑制。
○粗面型ゴム粒子入り凍結抑制舗装
粗面型の砕石マスチック舗装にゴム粒子を混合し、表面にも散布接着させることにより、路面と氷板の接着を防ぎ凍結を抑制。
○歩道用化学系凍結抑制舗装
舗装路面に化学系材料を添加することにより氷点を下げ、路面の凍結を抑制し人力除雪により容易に歩行路面を露出させることが可能。
下水道 下水汚泥の過給式流動燃焼システム 高い気圧で下水汚泥の燃焼効率を高めるとともに、その排ガスで過給機を駆動させ、燃焼エネルギー等として利用する技術。4割程度の消費電力削減、4割程度の温室効果ガス排出量削減と、焼却炉の小型化による設置面積の削減が可能。
消化ガスエンジン 下水処理場等で生じる消化ガスを燃料とする発電用ガスエンジン。必要な性能を確保しつつ小型化することでコスト縮減を図り、中小規模施設に適用可能。

準重点普及技術

 重点普及技術に準じた効果や適用が期待できる技術であり、重点普及技術と併せて普及活動を行っています。 各技術の詳細につきましては、リンク先をご覧ください。

技術分野 技術名 概要・効果等
共通 短繊維混合補強土工法 土に短繊維を混合し、切土法面や河川堤防、道路盛土法面等の保護、雨水等による耐侵食性を向上させる技術。建設発生土の有効利用にも寄与。
ハイブリッド表面波探査技術 表面波を用いて、盛土・基礎地盤内の2次元物性構造断面を作成し、不安定箇所・要注意箇所や地盤改良効果などを実データに基づき評価する技術。車両通行時の地盤振動も合わせて解析できるので、交通量の激しい幹線道路上でも適用が可能。
チタン箔による橋梁塗膜の補強工法 桁端部や添接部、塗膜厚の確保しにくい部材角部等、さびが生じやすい部位にチタン箔を適用し、防食塗膜を補強する技術。重防食塗装系の下塗り塗膜の代替として、防食下地の上にチタン箔シートを貼付する。超厚膜形塗装と比べ施工が容易で、100年間のランニングコストでは約7%縮減。
コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル 既設コンクリート構造物の有効活用のため、断面修復工法、表面被覆・含浸工法、ひび割れ修復工法等の補修対策について暴露試験や室内実験等で得られた知見をマニュアル(共通編、各種工法編、不具合事例集)にとりまとめ。共通編は、劣化要因に応じた補修方針の立て方、構造物劣化の進行段階に応じた補修工法の選定方法・留意点について整理。各種工法編は、補修材料の品質試験方法や施工管理標準等を提案。また、補修後の最劣化事例(不具合事例)を収集、原因を分析。
低炭素型セメント結合材を用いたコンクリート構造物の設計・施工ガイドライン 低炭素型セメント結合材を用いることで、産業副産物を有効利用するとともに、コンクリート構造物の建設時のCO2発生を20%程度削減する技術。また、飛来塩分等による塩害やアルカリ骨材反応の抑制にも効果的と期待できる技術。
河川 ダムの排砂技術 堆砂面に排砂管等を設置し、貯水位を低下させずにダム上下流の水位差のエネルギーを活用して排砂する技術。従来よりも大幅なコスト縮減が可能。
河川堤防基礎地盤の原位置バイピング試験方法 基礎地盤の浸透への要対策箇所にいおいて、対策の相対的な優先度を把握するために開発した技術。注水と浸水を2孔のボーリング孔で行うことで動水勾配を発生させ、パイピングの過程を観測することにより、浸透に対する地盤の評価を行う。地下水面以下の地盤に適用可能なことから、高い地下水位の箇所での調査に適する。
道路 振動軽減舗装 交通振動の軽減を図る技術。タイプAは、振動減衰効果のある高強度シートと開粒度アスファルト混合物を使用、タイプBは、交通振動に有効な弾性係数を持つゴム支承をプレキャスト版の間に設置し、振動を吸収・抑制。振動軽減効果は普通アスファルト舗装に比べ、タイプAは3.2dB、タイプBは7.9dB程度軽減。
カーボンブラック添加アスファルト 舗装用アスファルト材料の紫外線等による劣化を抑制するため、カーボンブラックをアスファルトに添加し、アスファルト舗装材料の長寿命化を図る技術。耐候性改善のために必要となる添加量は少量で、アスコン単価に対するコスト増は数%(1割未満)。紫外線劣化から生じる舗装の表面クラックを抑制でき、少ない維持修繕頻度で長期に供用される区間に適す。
自然・交通条件を活用した道路トンネルの新換気制御技術 トンネル内の自然風、交通換気力を大気圧計や交通量計測等により把握し、その結果をもとにジェットファンを効率的に制御する技術。従来のフィードバック制御に比べて20%程度の運転コストの縮減が可能。
コンクリート橋桁端部に用いる排水装置 コンクリート橋桁端部の狭い遊間にゴム製やポリエチレン製の樋状の排水装置を挿入し、ジョイント部からの塩化物を含む路面水の止水または排水を改善することによって、主桁や下部構造の塩害を未然に防止する技術。橋下から設置できることから、通行規制をすることなく取り付けることが可能。

その他の普及技術

 重点普及技術、準重点普及技術以外の土木研究所が開発した有用な技術です。 各技術の詳細につきましては、リンク先をご覧ください。

技術分野 技術名 技術の概要
共通 ランドストリーマー探査技術 堤体内や浅部地盤の構造を物理探査により高分解能でイメージングする技術。ボーリングによる調査に比べて半分程度のコスト、1/10程度の工期で実施することが可能。
エアメータによる単位水量迅速試験法 コンクリートの単位水量を迅速かつ簡単に推定できる技術
エコセメントコンクリート利用技術 生活廃棄物を主原料として製造される環境負荷低減セメント
ハイグレードソイル工法 建設発生土・建設汚泥を有効利用する技術
河川 人工知能技術を活用した洪水予測手法 雨量データと河川水位の関係から、人工知能によりリアルタイムで自動的に洪水予測を行うことができる技術。低コストであり中小河川にも適用可能。
毒物センサー 水中にある毒性物質を短時間で連続測定できる技術
水位流量曲線式作成照査支援システム
(通称 HQシステム)
実務における利便性と、データ保存によるH-Q曲線式作成の判断を支援する技術
ポンプの吸込水路の高速・小型技術 排水機場の施設規模を小型化する技術
樋門・樋管周辺の土質改良による遮水対策工法 樋門・樋管周辺の土質改良による遮水対策工法
割裂方向制御グラウチング工法 地盤変位をおさえ、効率的に止水膜を形成させる工法
粗石式魚道 条件に応じた流れの場の形成と、コスト縮減を図る設計技術
アドバンストテレメトリシステム
(ATS:野生動物の行動自動追跡システム)
電波発信機を装着した動物の行動を確実・長期に追跡できるシステム。75%のコスト縮減と約450日(従来の9倍)の連続追跡が可能。
土研式釜段
(堤防の漏水抑止技術)
水防工法の釜段工において、土のうではなく円形プレート、シート材などを用いることにより、従来に比べ大幅に省力化でき、2名で、20分程度で釜段を作成することが可能。また、軽量なため巡視車両等に資材を搭載でき、迅速な災害対応が可能。
ダムの変位計測技術 堤体表面を高精度に計測するGPS、水没部や堤体内部の大変位挙動を計測できるワイヤレスの変位計、堤体表面を連続的に計測できる変位計を用いた計測技術。リアルタイムで計測することができ、地震後の安全管理の精度が飛躍的に向上。
道路 拡径型アンカー工法 先端を拡大したアンカー体を造成し、短いアンカー長でも高い引抜き抵抗力を発揮できる工法。10%のコスト縮減と20%の工期短縮が可能。
エアートレーサー試験による岩盤内亀裂調査法 亀裂の発達状況や崩壊しやすいブロックを的確に評価・推定するための技術
異形断面シールド工法 地下空間の高度利用の用途にあった合理的な形状のトンネル掘削を実現する技術
トンネル断面拡大工法 従来工法に比べ、工期・工費の縮減、交通規制機関の短縮が可能な技術
環境に優しい路面凍結防止技術 冬季における環境に配慮した路面管理に資する技術
構造物の防汚技術 土木構造物を美しく維持するのに役立つ技術
NEW高耐力マイクロパイル工法 既設杭基礎の耐震補強で、従来の高耐力マイクロパイル工法より軟弱層での支持力を増大し、狭隘な場所での施工が可能な工法。2割程度のコスト縮減と同程度の工期短縮が可能。
橋梁地震被災度判定システム 構造物に設置した加速度センサ-により地震後の橋脚の損傷状況を推定し、その情報をPC端末に無線電送するシステム。被災状況の迅速な把握が可能。
磁気式ひずみ計 鋼橋等の点検で、鋼部材のひずみを簡易に計測することができる装置。小型軽量のため携行に便利で、鋼部材に磁石で簡易に設置でき、既存のデータロガーに接続して測定が可能。測定後の塗膜補修を要しないため、現地計測の作業効率が大きく向上。
CPGアンカー工法 アンカー先端部に取り付けた袋材にグラウトを注入して先端を拡大したアンカー体を造成することで、強度の小さな地盤においても高い引抜き抵抗力を発揮させる技術。用地等の制約でアンカー長を短くしたい場合や、変形が生じた擁壁の補強工法等に適用が可能。
斜面・砂防 振動検知式土石流センサー 流下する土砂等の振動波形を測定し、土石流の発生をリアルタイムで検知するセンサー。従来のワイヤーセンサ-と比べて、連続して土石流を検知できること、設置に際して河床に立ち入る必要がなく作業時の安全性が確保できること、観測した振動波形から土石流の大小を推定できることなどがメリット。
RE・MO・TE2
(崩壊斜面の緊急計測手法)
人の立ち入りが困難な危険斜面にクロスボウを用いてペイントの標的を設置し、遠方から地すべり等の動きを観測する技術。危険を冒さず迅速に観測が可能。
土研式水位観測ブイ
(投下型)
衛星通信機能と水位センサを搭載した装置をヘリコプターにより投下・設置し、遠方から迅速・安全に天然ダムの水位を観測する技術。
音響式距離計測システム ラジコンヘリから投下設置したセンサからの音波を安全な場所で受信し、地すべりの移動量や速度を計測する技術。
バガスを混入した土砂侵食抑制方法 サトウキビの絞りかす(バガス)を利用した土砂侵食の抑制技術
地すべりのすべり線形状推定技術 地すべり発生初期に地表面変位ベクトルの計測のみで迅速にすべり面形状を推定する技術。危険を伴うボーリング調査が不要で、工期も数週間から1日に短縮可能。
滑車機構を用いた斜面の多点変位計測技術 動滑車を用いることにより、従来技術と比較してセンサ-の個数を半減させ、安価に確実に斜面変状を計測できる技術。設置のコストと工期が半減。
加熱式地下水検層法 ボーリング孔内において、加熱したセンサ-の地下水流動による温度低下を計測し、地下水流動層を検出する技術。従来の食塩濃度の変化による方法に比べ精度が良く、計測回数が1/6、工期2/5、環境負荷低減が可能。
下水道 みずみち棒を用いた下水汚泥の重力濃縮技術 重力濃縮槽の汚泥掻寄機にみずみち棒を設置し、下水汚泥をより高濃度に濃縮する技術。従来の機械濃縮に比べ1/10のコストで導入が可能。
消化ガス吸着貯蔵法 通常の低圧貯蔵に比べて約20~30倍の貯蔵能力を持つ貯蔵法
バイオ天然ガス化装置 下水汚泥から発生する消化ガスから不純物を除去し、メタン濃度を濃縮して、都市ガスと同等のガスを精製できる装置。

 

NETIS推奨技術等

*推奨技術

インバイロワン工法PDF形式 (平成27年度選定)

ランブルストリップスPDF形式 (327KB)(平成21年度選定)

 

*準推奨技術

Kui Taishin-SSP工法PDF形式 (495KB)(平成21年度選定)

 

各種受賞技術

 平成27年度の受賞情報を紹介します。(※受賞者の所属・役職は受賞当時のものです。)

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