土木研究所を知る


技術資料: リーフレットpdfファイル

技術の概要
 本技術は、老朽化等により変状のみられるトンネルをPCL(プレキャストコンクリートライニング)版で補強するPCL工法を、内空断面に余裕がない箇所でもPCL版を部分的に薄肉化することにより、トンネルの盤下げを行うことなくそのままトンネルを補強できるようにした工法です。これにより、場所打ちコンクリートの内巻き工法に比べて工期の短縮が可能となります。

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適用の効果
1) 工期短縮
  • 従来の場所打ちコンクリートの内巻き工法に比べて、プレキャスト製品を用いるため、コンクリートの養生・硬化時間が短くなるため、工期を短縮することができます。盤下げ工事が回避できる場合には、さらに大幅な工期短縮が可能です。

  • 2) コスト縮減
  • 本工法により盤下げ工事が回避できる場合には、従来の補強方法と比べて大幅なコスト縮減が可能です。

  • 3) 品質確保
  • PCL版は厳密な品質管理の下で工場生産されるプレキャスト製品であるため、安定した高い品質を確保することが可能です。


  • 適用条件
  • 既設トンネルの半径2m~8m程度の断面に適用する。
  • 特に、通常のPCL版では所要の建築限界が確保できないトンネルに適する。 (通常のPCL版より65mm薄くなる)


  • 適用上の留意点
  • 交通規制内容に適した施工方法と施工機械を選定する。
  • 裏込め材の注入は、できるだけ低圧・低速で施工する。
  • 既設覆工の漏水対策を十分行う。


  • 適用実績
  • 一般国道47号 鳴子トンネル (宮城県大崎市) 平成22年度
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    < 施工前 > < 施工中 > < 完成 >

  • 主要地方道松代高柳線 田代トンネル (新潟県柏崎市) 平成22年度


  • 共同開発者
  • 株式会社 IHI建材工業
  • ジオスター株式会社
  • 日本コンクリート工業株式会社
  • 日本サミコン株式会社


  • 表彰等
  • 第16回 (平成26年度) 国土技術開発賞入賞


  • 問合せ先
      国立研究開発法人 土木研究所 道路技術研究グループ トンネルチーム :TEL 029-879-6791
      PCL協会事務局 (株式会社 IHI建材工業 内) :TEL 03-6271-7327