物理探査・土木技術に関する情報を提供します.

高所撮影機材による簡易オルソモザイク画像作成

ある領域区間で実施した物理探査結果と現地の地形や構造物路の位置関係を明らかにするには,参照となる基図が必要不可欠です. これには縮尺1/2500程度の都市計画図や現況図,施工計画図などを使用してきましたが,舗装路調査や構造物表面の変状調査にあたっては,より大縮尺の基図を参照する必要があります. このような大縮尺の基図は通常はほとんど入手できず,また別途測量することも時間や経費の面で困難な場合があります.


図1 高所撮影機材による俯瞰撮影状況

そこで探査サイトにおいて高密度で写真を撮影し,写真画像の歪みを修正して合成することで,簡易的にオルソモザイク画像を作成する手法を開発・提供しています. 当初は地上から人の手で撮影した写真を使用していましたが,撮影範囲や角度に難があり,最近では高所から撮影可能な機材を導入し,活用しています. この機材は,2〜6mまで伸縮可能なポールの先端に遠隔操作可能な高解像度デジタルカメラを設置し,手元の液晶モニターで被写体を確認しながら操作・撮影するものです.


図2 地上撮影による路面俯瞰写真

図3 高所撮影による路面俯瞰写真

図4 完成した簡易オルソモザイク画像

これにより広範囲を鉛直下向きに撮影可能となり,大幅に撮影枚数および作業量が削減できました.

オルソ画像化には地表に多数の参照点を設置する必要がありますが,これには写真に示すように,面的探査のために地表にマーキングしたグリッド線を用います.