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(旧)基礎材料チームの沿革

 建設省土木研究所 コンクリート研究室から独立行政法人土木研究所旧構造物マネジメント技術チームを経て、平成20年度に主に鉄筋コンクリート材料の研究を担当するチームとして再編された(旧)基礎材料チームは、平成27年度より材料資源研究グループに属する他チームとあわせて先端材料資源研究センターに統合されました。
 平成24年に土木研究所が創立90周年を迎えたことを機会に、過去90年間に行われてきたコンクリートに関する研究の歴史を振り返り、その概要を こちら(pdfファイル2.8MB)にまとめています。

西暦 組織の変遷 おおよその時代背景と研究分野
1922
(大正11)
内務省土木試験所発足
(第四科:瀝青材料、化学材料)
 主な研究としては・・・
  • コンクリート用骨材の研究
  • コンクリート舗装に関する標準示方書策定のため、舗装用コンクリートの配合・施行方法を明らかにするための研究
  • ダムのマスコンクリート施工時の発熱問題解決のための熱的性質に関する研究
1938
(昭和13)
内務省土木研究所
(コンクリート試験科)
 主な研究としては・・・
  • コンクリートの材料・設計・施工に関する試験・調査・研究
  • 物資不足への対応のため、貧配合コンクリートに関する研究
1948
(昭和23)
建設省土木研究所発足
(材料研究室)
 昭和20年代後半より以下の研究を開始
  • AEコンクリートの研究
  • 塑性理論を用いたコンクリート構造物の設計法に関する研究
1958
(昭和33)
建設省土木研究所
(材料構造部 コンクリート研究室)
 昭和30~40年代、コンクリートの生産量は飛躍的に増加。 当初はセメントが非常に高価だったために入念な設計・施工がなされていたものが、 急速施工をするようになり、 以前のようなレベルを維持することが困難になってきた。

昭和30年代からの主な研究としては・・・
  • アーチダム建設に伴う三軸応力下の強度に関する研究
  • 天然河川砂利の枯渇化に伴う砕石を用いたコンクリートの特性に関する研究
  • 舗装用硬練りコンクリートの配合方法に関する研究
  • コンクリートの品質検査方法に関する研究
1960
(昭和35)
建設省土木研究所
(地質化学部 コンクリート研究室)
 昭和40年代後半の主な研究としては・・・
  • 材料・施工法に関する研究
  • 品質管理に関する研究
  • 耐久性に関する研究
  • 設計法に関する研究
1979
(昭和54)
つくばに移転
建設省土木研究所
(地質化学部 コンクリート研究室)
 昭和50年代に入ると種々のコンクリート構造物の早期劣化現象が表面化。 最初に問題となったのは塩害(=海砂の使用による鉄筋のさび)。 さらにアルカリ骨材反応などが問題となった。

主な研究内容としては・・・
  • コンクリートの耐久性に関する研究(アルカリ骨材反応、塩害)
  • コンクリート構造物の耐震強度に関する研究
  • 劣化構造物の補修方法の開発(震災、塩害)
  • ダム構造用骨材の品質基準に関する研究
  • コンクリート用品質管理法の開発
2001.1
(平成13)
国土交通省土木研究所
(材料施工部 コンクリート研究室)
 国土交通省発足
2001.4
(平成13)
独立行政法人土木研究所発足
(技術推進本部 構造物マネジメント技術チーム)
 主な研究内容としては・・・

  • コンクリート構造物の設計方法の高度化
  • 資源の有効活用
  • 新材料・新工法
  • 品質管理・検査の合理化
  • 既設構造物の維持管理
2008.4
(平成20)
独立行政法人土木研究所
(材料地盤研究グループ
基礎材料チーム)
 旧構造物マネジメント技術チームの一部が基礎材料チームとして再編された。
2011.4
(平成23)
独立行政法人土木研究所
(材料資源研究グループ
基礎材料チーム)
 組織再編により材料資源研究グループとなる。
2015.4
(平成27)
国立研究開発法人土木研究所発足
(先端材料資源研究センター材料資源研究グループ)
 組織再編により旧基礎材料チームが先端材料資源研究センターに統合された。
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