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センター長挨拶


国立研究開発法人 土木研究所
先端材料資源研究センター
センター長 佐々木 靖人

 令和4年がはじまりました。本年もよろしくお願いいたします。  
 土木研究所に先端材料資源研究センター(iMaRRC)が設立されてから、まもなく7年になります。iMaRRCのミッションを自分なりにまとめると、次のようになります。

①ニーズの察知
 土木分野や社会における材料・資源に関するニーズ(課題)をいち早く察知すること

②シーズの発掘と開発
 高度化・多様化する材料資源分野の優れたシーズ(材料・技術)を発掘・開発すること

③現場実装や課題解決に向けた技術開発
 ニーズとシーズのマッチングや現場実装技術の開発等により課題解決を図ること  

 ニーズは時代で変わります。例えば現在は、生産年齢人口の減少の中で、グリーン社会やカーボンニュートラル、SDGsなどの社会的要請に応じて、土木構造物の長寿命化、効果的な維持更新、エネルギー・資源の有効活用、低炭素化社会の構築等のニーズに対応しています。

 シーズも時代で変わりますが、土木では、コンクリートなど古くからの材料も長く使われますので、新しい材料だけを相手にするわけにはいきません。iMaRRCには材料分野と資源分野がありますが、まず材料分野では、古い材料から先端材料まで様々な種類の材料(コンクリート、鋼材(金属系材料)、アスファルト、高分子系材料など)の課題に対処できる専門家を擁し、内部での相互の連携を図っています。

 一方、iMaRRCの資源分野では、グリーン社会へのニーズのもとで、下水道資源の有効活用や下水処理施設での地域発生材の有効活用を中心に、建設発生材や地域発生材のリサイクル・有効活用技術についての研究に取り組んでいます。

 このような活動を強力に進めるには、連携が重要です。iMaRRC内はもとより、土木研究所の他分野との連携、また材料関連の課題に直面されている現場の皆様、土木材料の高度化・高性能化などの開発・改良に携われている産官学の研究開発機関の皆様等との連携を重視しています。

 土木研究所は令和4年度から新しい中長期計画のもとで研究を進めます。今後も国立開発法人として求められている成果を達成するために、より広く様々な分野の皆様と連携し、①ニーズの察知②シーズの発掘と開発③現場実装や課題解決に向けた技術開発、の全ての点で、本音での議論や夢のある議論をしたく門戸を広く開けてお待ちしていますので、気軽に来所や相談をいただければ幸いです。

更新日<R4.6.20時点>

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