実験河川を活用して河川における自然環境の保全・復元方法について調査・研究を行っております

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護岸と水際域

 近年様々なタイプの環境保全型護岸が開発されています。これらの護岸では、従来通りの護岸強度を保ちながら、水際植生の繁茂を可能にする基盤材の設置、空隙や透水性の確保等様々な工夫が行われるようになってきました。
 実際の自然河岸に目を移すと、河岸の横断形状や平面形状は複雑に変化し、流速や水深の小さい“浅瀬”や“淀み”が形成されます。このような場所には、シルトや砂といった細粒土砂、枯葉や剥離した付着藻類等の粒状有機物が堆積し、多様な生物相を育む流水域とは異なる環境を形成しています。また、自然河岸の材料は、岩、レキ、砂、シルトなど様々な材料から構成され、自然河岸特有の景観、草本や樹木の生育基盤、湧水の供給等多面的な機能を有しています。
 現在開発されている環境保全型護岸は、このような自然河岸が持つ多様な機能の一部しか再現できていないかもしれません。自然状態の水際域を再現するためには、それらの形状や材料そして流速、水深などの物理的な特性、生物の各生育段階における利用状況等を把握し、これらの相互関係を明らかにする必要があるでしょう。自然の姿や自然の仕組みを良く理解し、今後より多様な環境保全型護岸の開発に取り組むことが必要です。

力山 基
共和コンクリート工業(株)技術部/前 (独)土木研究所 水循環研究グループ 河川生態チーム 交流研究員

荒井浩昭
(独)土木研究所 水循環研究グループ 河川生態チーム 交流研究員








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