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平成20年岩手・宮城内陸地震で発生した斜面崩壊についての現地調査(速報)

2008年6月14日午前8時43分頃に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震(震源地:岩手県内陸南部、震源の深さ:8km、マグニチュード:7.2)により、岩手県奥州市衣川区や宮城県栗原市一迫では震度6強の揺れが観測され、その後多数の斜面崩壊が確認されました。当チームでは、国交省や宮城県の要請を受けて6/15〜18にかけて緊急点検を、6/21〜22に技術指導を行いました。
被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
宮城県栗原市(荒砥沢地区、市道馬場駒の湯線)  - 地すべり - 
宮城県栗原市花山(湯ノ倉温泉地区)  - 地すべり - 
宮城県栗原市(駒ノ湯温泉)  - 地すべり - 
宮城県栗原市花山(坂下地区)  - 崩壊 - 
宮城県栗原市花山(浅布地区)  - 崩壊 - 
宮城県栗原市花山(小川原地区)  - 崩壊 - 
宮城県栗原市栗駒(県道築館栗駒公園線) - 地すべり、崩壊 - 
記者会見(平成20年6月22日、荒砥沢ダム管理事務所にて) 

 

注:以下のキャプションにおける崩壊の規模を表す数字は、その後の計測により変更されることがあります。
宮城県栗原市(荒砥沢地区、市道馬場駒の湯線)  - 地すべり -

荒砥沢ダムの上流で大規模な地すべりが発生。地すべり土塊の一部がダム貯水域まで到達している。(空撮:平成20年6月15日)

地すべりの全景。規模は最大幅約810m、長さ約1400m、滑落崖の高さ140m。  (空撮:平成20年6月15日)

地すべりの末端部分。杉が四方に倒れており、土塊が乱れていることを示す。 (空撮:平成20年6月21日)

地すべり頭部から下方を望む。写真右側の凹地は地すべり土塊の移動により生じた陥没帯(凹んだ部分)、写真左側は分離小丘(地すべり土塊から分離した高まり)である。 (撮影:平成20年6月22日)

上記写真の地すべり末端部では、道路面に大きな亀裂が発生。  (撮影:平成20年6月18日) 頭部滑落崖の状況。写真上方の地質は溶結凝灰岩、下方は軽石質凝灰岩とみられる。  (撮影:平成20年6月22日)

市道馬場駒の湯線の道路面には、大きな開口亀裂や段差が発生。道路は上記地すべり背後に分布するが、地すべりとの関係については現段階では不明。 (撮影:平成20年6月22日)

左側斜面の押し出しにより、右側斜面が持ち上げられているように見える段差。 (撮影:平成20年7月14日

左写真の段差の発生模式図(図をクリックすると拡大します

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宮城県栗原市花山(湯ノ倉温泉地区)  - 地すべり -

    

斜面の中腹から上方にかけて地すべりが発生し、発生した土砂は斜面を流れて河川に堆積した。地すべり発生箇所の地質は溶結凝灰岩とみられる。 (空撮:平成20年6月21日)
宮城県栗原市(駒ノ湯温泉)  - 地すべり -

本地すべりにより、三迫川上流で発生した土石流がせき止められて土砂が堆積したと考えられる。 (空撮:平成20年6月21日)
宮城県栗原市花山(坂下地区)  - 崩壊 -

当箇所はのり面工事中に地震が発生し、崩壊が拡大したとみられる。崩壊面には溶結凝灰岩と凝灰岩が交互に分布している。 (撮影:平成20年6月21日)
宮城県栗原市花山(浅布地区)  - 崩壊 -

当箇所は尾根地形部が∠45°程度の勾配で直線的に崩壊したと考えられる。崩落面の水平線より上部の地質は溶結凝灰岩で、下部は未確認である。 (撮影:平成20年6月21日)
宮城県栗原市花山(小川原地区)  - 崩壊 -

本箇所は、溶結凝灰岩を主体とする尾根地形部が崩壊したと考えられる。本崩壊の特徴は、崩落土砂が遠くまで到達したことであり、道路付近の杉には岩塊が細かく砕けて発生した粉状のものが付着している。 (撮影:平成20年6月21日)
宮城県栗原市栗駒(県道築館栗駒公園線)  - 地すべり、崩壊 - 

行者の滝付近には地すべりにより発生したと考えられる亀裂や段差が複数見られる。 (撮影:平成20年6月22日) 行者の滝より上流側の切土のり面には、特に変状は見られない。 (撮影:平成20年6月22日)

崩落面には、割れ目が開口している溶結凝灰岩が見られる。(撮影:平成20年6月22日) 崩落岩塊はφ3〜4mの大きなものも多数含まれる(撮影:平成20年6月22日)
記者会見の様子(平成20年6月22日、荒砥沢ダム管理事務所にて)

記者会見の様子

調査結果の説明を行う藤澤上席研究員

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