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実験施設の
紹介


※水質チームの実験施設は対象となっておりませんが、他チームが保有する実験施設の中には貸付を行っているものがあります。
詳しくは、「施設 ・貸付のページ」をご参照ください。

〇液体クロマトグラフ-タンデム四重極型質量分析装置(LC/MS/MS)
 不揮発性の有機化合物を高感度で検出し定量する装置です。下水や河川水中の健康・生態リスクが懸念される物質をpptレベルの微量濃度まで測定し、下水処理での除去効率や環境中の挙動を把握する研究を実施しています。

【本装置を用いた代表的な研究成果】

Seiya Hanamoto et al. : Predicting the sorption of azithromycin and levofloxacin to sediments from mineral and organic components, Environmental pollution, 2019

〇高速液体クロマトグラフ-四重極飛行時間型-精密質量分析装置 (HPLC-QToF-MS)
 不揮発性の有機化合物について、質量を極めて詳細に記録する装置です。この利点を活かし、対象を絞らず、個々の化合物構造の把握に有効なビッグデータを一斉に取得して、環境水に含まれる有機化合物の網羅的スクリーニングや、未知物質の探索を実施しています。

【本装置を用いた代表的な研究成果】
高沢ら:液体クロマトグラフ-精密質量分析計を用いたPRTR物質の簡易スクリーニング手法の構築と下水試料への適用,環境科学会誌,33,114 -125,2020


〇ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS/MS)
  GC/MS/MSは、熱に強く、揮発しやすい化学物質を対象として、その化学信号(マススペクトル)を検出することができる装置です。マススペクトルのパターンから化学物質を特定でき、併せてその含有量を把握できます。

〇誘導結合プラズマ質量分析計(ICP/MS)
 ICP/MSは水中の金属イオン濃度を測定する装置であり、低濃度の金属(数µg/L)も検出可能な性能を有します。本装置を用いて河川水や下水等の水試料の金属濃度を測り、下水処理場や水環境中の金属類の挙動を把握する研究を行っています。

【本装置を用いた代表的な研究成果】
服部ら:雨天時河川中の金属濃度・形態の変動調査と DGT― パッシブサンプリング法によるlabile 態金属濃度把握に関する検討,土木学会論文集B1,1345-1350,2020
〇次世代シーケンサー(大規模DNA塩基配列解析装置)
 DNAやRNAの塩基配列を解析する装置です。一度の解析で、大量の塩基配列(約100サンプル×25万種分のデータ)を読み取ることができることから、下水処理場やダム貯水池中に存在する細菌やウイルスの網羅的な同定や遺伝子発現解析を迅速に行うことができます。

【本装置を用いた代表的な研究成果】
Ikuo Tsushima et al.: Dissolution tests and microbial community analysis using the bottom sediment before and after a heavy storm, Journal of Water and Environment Technology, 14(2), 67-75, 2016

Hidaka Taira et al.: Comprehensive analyses of microbial communities and gene copy numbers in the anaerobic digestion of various types of sewage sludge, Bioresource Technology, 253, 315-322, 2018.

李ら:下水処理水中のF特異RNAファージ遺伝子群の塩素と紫外線消毒による不活化効果と消毒後残存株の特定, 土木学会論文集G(環境), 75(7), 161-171. 2019.


〇水生生物によるバイオアッセイ
 バイオアッセイは環境試料を試験生物に曝露し、その生物の反応(生死、増殖、形態等)を見ることで、環境が生物に及ぼす影響を検討する方法です。水質チームでは、複数種の藻類、魚類等を用いて、下水処理水や河川水の影響評価を行っています。

【本装置を用いた代表的な研究成果】
村田ら:下水処理水の生物応答を用いた排水試験に適した魚類(ゼブラフィッシュとヒメダカ)の検討,下水道協会誌,57巻 687号,pp.108-115,2020

武田ら:4種の生物処理方法における夏・冬季の下水の 藻類生長阻害削減能力の評価及び生長阻害物質の推定,水環境学会誌,Vol.41,No.6,pp.179-191,2018

ゼブラフィッシュ ヒメダカ
ムレミカズキモ アフリカツメガエル
〇湖北総合実験施設
 実下水を用いた下水処理実験を実施するために、茨城県霞ヶ浦流域下水道湖北処理場内に実験施設を保有しています。 実験施設には、活性汚泥処理実験装置、流水式水生生物曝露装置を設置し、下水処理過程での化学物質、病原微生物の挙動や水生生物影響を調査しています。

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