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地質チームの歴史

土木地質に関する研究は、土木研究所の前身である内務省土木試験所設立当初から行われています。地質チームの前身は当時の第四課であり、主に砂、砂利、石材等の道路材料の調査・試験を行っていました。

 昭和6年に発生した亀の瀬地すべり(大阪府)は、河川及び道路への影響が大きかったため、当時の土木技術の粋を尽くして対策が行われました。それに先だって、地すべりの発生メカニズムと対策工法を検討するための系統的な地質調査が行われ、土木地質分野における古典的成果の代表事例となっています。

 昭和13年には、橋梁基礎とダム基礎岩盤のための弾性波探査や電気探査が行われ、これが各種物理探査が土木分野で多方面にわたって適用される契機となりました。また同年には本州と九州を結ぶ関門道路トンネルの地質調査が開始されました。これは単に道路トンネルの地質調査に関して大きなエポックとなったばかりでなく、大規模なプロジェクトに土木地質が組織的に参加した第一歩でもありました。翌昭和14年の組織改正に伴い、第四課から地質試験課、さらに昭和26年には地質研究室となりました。

 昭和20年代後半には、ハイダムの建設が盛んになり,これに伴ってダム地質の研究が積極的に推進されました。昭和30年代に入るとアーチダムの建設が始まり、ダム地質は岩盤力学の発足とともに急速に発展しました。一方、道路関係では、昭和33年に中央自動車道、34年に本州四国連絡橋の2大プロジェクトの地質調査が開始されました。なお昭和33年に土木研究所において研究部制が発足すると、地質研究室は化学研究室とともに地質化学部の所属となりました。
 
 昭和40年代に入ると、ダム建設の激増と良好なダムサイトの減少に伴い、効率的な建設をおこなうための組織的な調査や岩盤の工学的分類法・評価法が提案されました。また東京湾横断道路の建設に関連して浅海部の地質調査や軟岩の調査・試験が精力的に進められました。さらに大都市近郊の土砂災害や海岸浸食等の地質災害に関する研究も同時に行われました。

 昭和50年代以降、構造物の基礎地盤はますます多様化・劣悪化し、より詳細で正確な地質調査が求められようになりました。これに対し、土木研究所は昭和 54年の国立研究機関の筑波移転に伴って更新された機器を用いての軟岩の力学・透水特性、岩盤分類法、第四紀断層の調査法等についての研究を重点的に行っています。また岩石材料の耐久性や有効利用に関する研究も重要な課題となりました。

 昭和60年代以降、物理探査手法は著しい発展をとげ、トモグラフイー等の新しい 地質調査法が開発されました。平成に移り、環境意識の高まりとともに土木分野においても環境に配慮することが強く求められています。
 平成8年の組織改正にともなって地質研究室は環境部の所属となりました。さらに平成13年4月には、より効率的な業務運営のために、建設省(国土交通省)土木研究所は独立行政法人となり、地質研究室は材料地盤研究グループを経て、地質・地盤研究グループ地質チームとなりました。また、平成27年4月には、独立行政法人土木研究所は、研究開発の成果の最大化を目指すため、「国立研究開発法人土木研究所」となりました。

−お問い合わせ−
国立研究開発法人土木研究所 地質・地盤研究グループ地質チーム
〒305-8516 茨城県つくば市南原1-6 TEL: 029-879-6769 FAX: 029-879-6734

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