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元土木研究所研究員韓国大統領より国民褒章を受章

2008年6月5日、元土木研究所特別研究員(現韓国建設技術研究院責任研究員)李参熙(イー・サンミ)博士が、韓国における河川自然再生の先駆者として、数々の功労が認められ、李明博(イー・ミョンバク)大統領により国民褒章を受章した。同章は憲法に基づく最高位の章のひとつである。

河川自然再生は、本来有している生物の良好な生息・生育環境に配慮し、美しい自然景観を保全・創出することを目指している。土木研究所はこの研究を1980年台より開始し、その成果は1990年から全国展開された「多自然型川づくり」に活かされている。1997年の河川法改正により「河川環境の整備と保全」が河川管理の目的に位置づけられて以来、さらに多くの河川で多自然型川つくりが実施されるようになった。

李参熙博士は、1995年から3年間、土木研究所にて河川自然再生の概念、及び治水と環境を調和させる実践技術を学び、これを韓国の良才川(ヤンジェチョン)の自然再生に初めて適用しその有効性を実証した。この成功は、清渓川(チョンゲチョン)の再生プロジェクトの実行に大きな影響を与えたともに、李参熙博士はこのプロジェクト計画段階において重要な役割を果たした。氏は、「大洪水への対処も考慮した河川自然再生は、日本が先端技術を有し、実務的技術を習得するためには土木研究所は最適の場所だった。土木研究所の皆様に感謝している。」と述べている。



 


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