第16回 UNESCO-IHP (ユネスコ・国際水文計画) 政府間理事会

日時:2004年9月20日-24日
場所:ユネスコ本部) フランス・パリ)
参加者:坂本理事長
     田雑総務部長
     寺川ユネスコセンター設立推進本部長
     栗林研究員
内容

2004年9月20日〜24日にかけて、「第16回 UNESCO-IHP) ユネスコ・国際水文計画)  政府間理事会」がフランス・パリのユネスコ本部にて開催されました。

会議では、IHPの今後の活動計画や関連する国際機関との連携強化等について議論する一環として、今後設立予定のいくつかのセンターが取り上げられました。土木研究所からは坂本理事長以下、田雑総務部長、寺川ユネスコセンター設立推進本部長、栗林研究員が参加し、来秋設立予定の「ユネスコ水災害・リスクマネジメント国際センター) 仮称) 」) 以降ユネスコセンターと略す) の設立計画を紹介すると共に、理事国やその他関係者の理解を深めてもらうために、様々なイベントを行いました。


土研ユネスコセンター設立計画について
プレゼンを行う坂本理事長

@坂本理事長によるユネスコセンター概要発表

2日目) 21日) の会議の冒頭で、坂本理事長がユネスコセンターの概要に関するプレゼンテーションを行いました) 発表に用いたパワーポイントはこちら) 。発表では、これまでの設立準備の経緯や、センター設立後の活動内容及び今後のスケジュールについて説明を行いました。


フロアからは積極的に支援する声が寄せられた

発表後の質疑応答では、合計25カ国及び2つの国際機関の代表者からセンター設立を強く支持する旨の発言を頂きました。ユネスコのソロシナジー氏) 自然科学局次長兼水科学部長) はじめ多くの関係者が「これほど多くの賛同意見が寄せられたのは、これまでで初めての経験」と口をそろえていました。


 
レセプション参加者を
出迎える理事長ご夫妻

A 土木研究所主催レセプション

1日目) 20日) の会議後、会議参加者を招待して土研理事長主催のレセプションを開催しました。会場入り口では、理事長と共に理事長ご婦人がそろって参加者を出迎えましたが、参加人数は約250人に及び大盛況でした。寿司や天ぷら、日本酒などの日本食の提供も好評でした。参加者の一人からは「今まで34年間、IHP活動に参画してきたが、もっとも印象的なレセプションだった」とのコメントを頂きました。

レセプション会場の様子

サイドイベントにてプレゼンを行う寺川本部長

Bサイドイベント

2日目) 21日) の会議の昼休み時間を利用し、土木研究所の活動やユネスコセンターの設置趣旨について参加者の理解を深める目的でサイドイベントを実施しました。サイドイベントでは、土木研究所の概要のビデオ紹介に続いて、寺川本部長よりパワーポイントを用いたプレゼンテーションを行いました) 発表に用いたパワーポイントはこちら) 。

参加者には軽食を用意し、気楽な感じで聞いてもらったのですが約80人が参加する中、センターの研究内容や職員の公募計画などについて活発な質疑が行われ、20分間のプレゼンを含めて45分間の持ち時間はあっという間に過ぎ去りました。


懇談する松浦事務局長と坂本理事長

C松浦ユネスコ事務局長との懇談

会議の初日、ユネスコの松浦晃一郎事務局長を訪問し、坂本理事長とユネスコセンターについて懇談の機会を持って頂きました。

事務局長からは、ユネスコの科学分野においては「水」を重点分野と指定したこと、日本のユネスコセンター設立に向けて事務局としても一生懸命取り組んでいく所存であること、など力強い支援の言葉を頂きました。

 

D決議案の採択

5日目) 24日) に行われた本会議において、決議案として提案された21の候補の中、最終的に6つが採択された中で、ユネスコセンターの設立に関する決議案が無事に盛り込まれました。今後、2005年春のユネスコ執行委員会を経て、秋のユネスコ総会で加盟191カ国の承認を得られるよう必要な手続きを進めていくこととなります。

Copyright © 2013 独立行政法人 土木研究所