第2回ICHARM諮問委員会および第3回IFI運営委員会を開催

【ICHARM諮問委員会（2008年10月1日）】
ユネスコの後援のもとに設立されたICHARMは、2年に1度諮問委員会を開催し、過去2年間の活動報告と今後2年間の活動計画について助言を頂くこととなっています。

諮問委員はユネスコ国際水文プログラムの世界各地域の代表と、ユネスコ本部、世界気象機関（WMO）、国際防災戦略（UN/ISDR）などの国際機関の代表者計13名から構成されています。

委員会は茨城県つくば市のICHARMにおいて開催され、ICHARMのこれまでの活動成果について高く評価頂くとともに、他の国際機関等との研究・研修に際して協力の重要性、技術者だけでなく政策決定者に対する研修の必要性、また今後の研究課題として考えられる、気候変動を踏まえた水循環に関する研究などについてアドバイスを頂きました。
委員各位からの助言を踏まえて、10月末を目処に『ICHARMアクションプラン2008-2010』をとりまとめ、公表する予定です。

委員会の様子

参加者による集合写真 (クリックで拡大)

2008年　ICHARM諮問委員

1. Mr. Eugene Z. Stakhiv (Group1:USA)
Executive Director, Institute for Water Resources (IWR)
U.S. Army Corps of Engineers

2. Mr. Maciej Zalewski (Group2: Poland)
Director of the European Regional Centre for Ecohydrology u/a UNESCO

3. Mr. Carlos EDUARDO Tucci (Group3: Brazil)
Professor, Federal University of Rio Grande do Sul

4. Mr. Keizrul bin Abdullah (Group4:Malaysia)
Former Director General of the Department of Irrigation and Drainage

5. Mr. Mohamed-Bahaa Eldin Ahmed Mohamed Saad (Group5: Egypt)
Emeritus Professor, Hydraulics Research Institute, National Water Research Center

6. Mr. Francis Musyoka Mutua (Group6: Kenya)
Associate Professor, University of Nairobi

7. Mr. Andras Szollosi-Nagy
Representative of the Director General, UNESCO

8. Mr. Avinash C. Tyagi
Director, Climate and Water Department, WMO

9. Mr. Konrad Ostervalder
Rector, United Nations University

10. Mr. Salvano Briceno
Director, UN/ISDR

11. Mr. Richard A. Meganck
Rector, UNESCO-IHE　Institute for Water Education

12. Mr. Kenzo Ohshima
Senior Vice- President, Japan International Cooperation Agency (JICA)

13. Mr. Hiroaki Taniguchi
Vice-Minister for Engineering Affairs, Ministry of Land, Infrastructure
and Transport

【IFI諮問・運営委員会（2008年10月2日）】
IFI（International Flood Initiative：国際洪水イニシアチブ）は、ユネスコ、WMO、UN/ISDR及び国連大学の４国連機関が中心となり、統合的な洪水管理の推進に向けて、それぞれの活動の連携・調整のためのプラットフォームとして2005年の世界防災会議（神戸）の機会に設立されたもので、ICHARMが事務局をつとめています。

今回が第3回目となる諮問・運営委員会には、ユネスコ、WMO、UN/ISDR、UNU（国連大学）及びIAHR（International Association of Hydraulic Engineering and Research：国際水理学会)等から代表者が参加し、今後の活動方針及び具体的な活動計画について意見交換が行われました。当面、2009年3月の第5回世界水フォーラムにおいて活動をアピールするための特別セッションの企画を検討することになりました。

ICHARM諮問委員会前日には都内でのICHARM国際シンポジウム「Local Practices of Integrated Flood Risk Management under Changing Natural and Social Conditions」も開催されており、この3日間のシンポジウム・会合を通じて、ICHARMの活動について一般の方に広く知って頂けたと同時に、ICHARMの今後の活動について多方面から幅広い意見を頂き身の引き締まる思いです。今後ともICHARMの活動について、皆様のご協力を頂けますよう、よろしくお願い致します。