実験施設公開

ー 雨の中での見学、お疲れ様でした。ー


 来場者の皆様に、クイズ&スタンプラリー形式により、以下の実験施設等を見学し、9個のスタンプを集めて頂きました。

 ★試験走路
 
★高度道路交通システム(ITS)
 
★舗装走行実験場
 
★ダム水理実験施設
 
★土石流発生装置
 
★輪荷重走行試験機
 
★騒音実験施設
 
★ロボット建設機械
 
★働く自動車

 東京ドーム27個分、東京ディズニーランドの1.5倍の広さの敷地をバスと徒歩で回って頂きました。雨の中での見学となってしまいましたが、スタンプが全部集まった時の達成感は大きかったのではないでしょうか。



★試験走路

 試験走路では、大型バスで試験走路を周回しながら、車内よりトンネル、廃タイヤを用いた多孔質弾性舗装、標識等の実験施設を見学して頂きました。
 その後、高速走行を行い、重力と遠心力が釣り合って、ハンドルを切らずにバンクのカーブを走行するところを体感して頂きました。バンク走行中は、遊園地のアトラクションのように思わず歓声をあげる方もいらっしゃいました。
 一般公開での公開施設の定番となりつつある試験走路ですが、今年も好評を頂けたようです。

 
        道路に関する各種実験の説明                      只今バンクを走行中



★高度道路交通システム(ITS)

 高度道路交通システム(ITS)について、ITSを用いた次世代道路サービスの紹介ビデオを見て頂くとともに、実際に行っている研究についてパネル展示で紹介し、ITSに関して理解を深めて頂きました。


     ITSではこんな道路サービスが可能なんだ



★舗装走行実験場

 舗装走行実験場では、人工衛星を利用して無人で走る荷重車について、無人走行しているところを見学頂きながら、説明を聞いて頂きました。ここで実験している環境に配慮した舗装についても、実物をご覧頂きました。
 一見どれも同じように見える道路の舗装についても、研究により改良が進められていること、無人走行車は映画やCMの世界だけでなくこのような所でも役に立っていることを実感頂けたのではないでしょうか。

 
       荷重車はこうして無人で走るんだ                 環境に配慮した舗装をさわってみよう



★ダム水理実験施設

 ダムの模型やパネルにより、ダムの形や目的について、理解を深めて頂きました。
 また、トンネル放流設備から水を流し、水と空気が一緒に流れている様子を見て頂きながら、流れが高速となり、大量の空気を必要とすることを説明しました。実際にどのくらいの空気が流れているのか、給気管における風速を来場者の皆さんに予想して頂きながら、実験での風速の実物規模への換算方法や水理実験の概要を説明しました。

 
       ダムや付属設備について紹介                      風速を当ててみよう



★土石流発生装置

 土石流発生装置(山の斜面の模型)を用いた土石流の実験を見て頂きました。砂防えん堤(ダム)があるケースとないケースでそれぞれ土石流を発生させ、砂防えん堤が巨石を食い止め、人命や家屋を守っていることを説明させて頂きました。
 模型実験でも、砂防えん堤のないケースでは、実験に使った土や水が勢いよく噴き出してきましたので、実際の土石流はどれだけ恐ろしいか、それを食い止める砂防えん堤の役割はいかに大きいか実感頂けたのではないでしょうか。

 
  砂防えん堤のない場合とある場合です               砂防えん堤があれば、ほら大丈夫



★輪荷重走行試験機

 参加代表者に試験機の運転スタートボタンを押して頂くことにより、試験機動作の体感とトラックなどの大型車のタイヤを模した車輪が床版の上を走行する様子を間近で見学して頂きました。また、橋梁床版と大型車荷重、疲労現象について説明を聞いて頂きました。
 巨大な試験機が轟音・振動とともに動き出す際には歓声が上がり、輪荷重走行試験機を見学頂くことで、丈夫に見える床版も移動する荷重を繰り返し受けることにより損傷する事実(疲労現象)、また損傷メカニズムの解明や、より疲労耐久性に優れた構造を見出すことの必要性について、理解を深めて頂きました。

 
        大型車の荷重が移動しています                疲労を受けた床版の様子です



★騒音実験施設

 騒音実験施設では、音が吸音され残響しない「無響室」と、音が反射・拡散し残響時間が非常に長い「残響室」で、音楽や雷などの再生音の聞こえ方の違いを体感し、その原理の説明を聞いて頂きました。
 また、騒音の低減に効果がある排水性舗装の紹介、タイヤ音の発生位置を探る装置、音で音を消す装置、集音器、糸電話、聴診器などなど音に関する様々な展示を見て、さわって、聞いていただきました。
 音の伝わり方も条件によって様々であることや、それが道路の騒音対策にも活かされていることを理解して頂きました。

 
        音が響かない「無響室」を体感                様々な展示で音を体感



★ロボット建設機械

 希望者にはリモコンでパワーショベルを操縦し、ショベル部分の位置や動きをリモコンで調整しながら、地面に固定された風船を割るゲームを楽しんで頂きました。
 このような建設機械を遠隔操作する技術が、狭い場所や危険な場所に人が直接近づくことなく、安全に効率よく工事を進める役割を果たしていることを理解して頂きました。

 
          パワーショベル                             さあ、操縦だ



★働く自動車

 茨城県内にある関東地方整備局の6事務所のご協力のもと、日頃現場で活躍しているパトロール車、道路標識車や災害時に活躍する災害対策本部車、衛星通信車、照明車、排水ポンプ車の展示、また各事務所のブースにおいて事業紹介のパネル展示などを行いました。
 道路標識車には、各種イベントや体験教室の案内も表示し、一般公開の広告塔として活躍頂きました。
 来場者の皆様には、小型ユンボ(バックホウ)による「ボールすくい」や、ヘルメットを被り巡視員気分でパトロール車との記念撮影を楽しんで頂いた他、ダーツゲームで選んだクイズを各事務所のブースを回って解きながら、公共事業に対する親しみや理解を深めて頂きました。

【ご協力下さった関東地方整備局の機関】
鹿島港湾・空港整備事務所、霞ヶ浦導水工事事務所、霞ヶ浦河川事務所、
常陸河川国道事務所、常総国道事務所、下館河川事務所

 
     照明車はこんなに遠くまで照らせるんだよ                何番のクイズが当るかな?

 
        災害時に活躍する対策本部車                 圏央道クイズのヒントはここにあります




クイズ&スタンプラリー

 各実験施設を見学しながら、受付で配付されたパスポート型の台紙にスタンプを集めて頂きました。また、台紙に印刷されたクイズにも答えて頂きました。答えは実験施設を案内した職員の説明の中にあります。では、おさらいしてみましょう。

★試験走路
 日本の道路(市町村道以上)をつなげると、地球何周分の長さになるでしょうか?
   A 約10周(40万キロメートル)  B 約20周(80万キロメートル)
   C 約30周(120万キロメートル)

★高度道路交通システム(ITS)
 「高度道路交通システム」を英語アルファベット三文字で何といいますか?
   A DSRC  B ITS  C NILIM

★舗装走行実験場
 赤いトラックは、どうやって無人で走っていますか?
   A ケーブルで引っ張って  B 人工衛星(GPS)を使って
   C レールを使って

★ダム水理実験施設
 ダムから水を放流すると、一緒にながれていくものは何でしょうか?
   A 空気  B 油  C 岩

★土石流発生装置
 以下の3つの施設の中で主に土石流を食い止めるための施設はどれでしょうか?
   A 防波堤  B 砂防ダム  C 貯水ダム

★輪荷重走行試験機
 疲労で損傷を受けた鉄筋コンクリート床版の下面には、どのようなひび割れ模様ができるでしょうか?
   A 格子状  B 放射状  C 模様はできない

★騒音実験施設
 今から約130年前(1876年)に世界で初めて電話を発明し、音の大きさを表す単位にもその名前が使われている人は誰でしょうか?
   A アイザック・ニュートン  B ブレーズ・パスカル  C グラハム・ベル

★ロボット建設機械
 ロボット建設機械(油圧ショベル)の車体重量はいくらでしょうか?
   A 5ton  B 12ton  C 20ton

★働く自動車
 夜に照明車の明かりで新聞を読もうとしたら、どれくらい離れたところまで読めるでしょうか?
   A 約10m  B 約30m  C 約50m

  雨の中、見学ありがとう!クイズの正解は“ななめ”になっているよ!



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