土木研究所 水災害研究グループ(ICHARM)(1~7年目)
採用後ICHARMに配属となり、主に海外を対象とした研究に従事しました。思い出深い研究は、一番最初に携わった「カンボジア王国・トンレサップ湖の水収支に関する研究」です。 トンレサップ湖の動態に驚いたり、現地に何度も赴いてカンボジアの人達と雨量計などの観測機器を設置したり、学生時代にはできなかった様々な経験を積むことができました。
現地の人達と雨量計を設置(一番右が私)
国土技術政策総合研究所 水循環研究室(8~13年目)
国総研に異動し、国内の河川行政に係る技術研究に携わりました(主にダム運用と洪水予測)。ダム運用については、近年頻繁に耳にするようになった事前放流操作をはじめとした 運用操作の高度化・導入、洪水予測については、流域の上流から下流まで連続的に洪水の危険度が分かる「水害リスクライン」の初期の開発に従事しました。 国土交通本省、地方整備局の方々、大学の先生方との意見交換を通じ、土研、国総研の役割や責任の重さについて考えさせられる日々でした。
研究の役に立つかなと思い、
気象予報士の資格を取得
土木研究所 研究企画課(15~16年目)
研究から一度離れ、所の運営に携わる研究企画課に異動しました。ここでは、外部が土研をどう見ているかについて考えさせられる機会が多く、 単に論文発表するだけでなく「分かりやすい形」で研究成果を対外的にアピールすることが所の運営上とても重要であることに気づかされました。 その他にも研究チーム在籍時には知らなかった気づきが多く、今後の自身の研究活動に役立てたいと考えています。
事務局を務めたシンポジウムの
パネルディスカッションで発言している様子
土木研究所 河道保全研究グループ(17年目~)
ここでは、河道や横断構造物の管理に係る研究に従事しています。特に、近年洪水時に橋梁が洗掘被害を受ける事例が発生していることをうけ、グリーンレーザーをはじめとした測量技術を活用した予防保全に関する研究に令和4年度から着手しました。これまでのキャリアで経験がない分野での挑戦になるためドキドキしますが、責任を持ちつつも楽しむ気持ちも忘れず取り組んでいきたいと思います。
これまでの研究成果をとりまとめ
令和3年7月に学位を取得