土木研究所資源循環担当では、下水汚泥を中心としたバイオマスの利活用に関する研究や、材料的に厳しい環境条件にある下水処理場における腐食に関する研究を行っています。
その他、下水の汚泥処理に関する専門家として、外部の会議への出席や、技術相談への対応なども行っています。
メタン発酵実験装置の一例
下水中には様々な成分が含まれており、実験室で再現することは困難となります。
土木研究所では、茨城県内の下水処理場内にある実験施設において、実際の下水を用いた実験を行うことが可能であり、優れた研究成果を上げる原動力となっています。
処理場での実験試料の採水
採水は処理場の皆様にご協力頂いて実施します。
現場百遍と言いますが、
処理場では常に新しい発見があります。
下水道は生活に不可欠な、止めることができない巨大インフラです。事業を行っているのは地方公共団体、お客様は市民の皆様ですが、それを産学官で支えています。
土研で実施する研究は、現場の課題をくみ取り、事業の改善・進化に寄与するものである必要があると考えています。そのため国や地方公共団体、
民間企業(コンサル・メーカー・維持管理会社等)と議論し、力を借りながら進めていきます。
私は、国土交通省や国土技術政策総合研究所、市役所にも出向してきました。また東日本大震災等での災害派遣にも携わってきました。
おかげさまで、全国規模で業界・立場を問わない「戦友」に恵まれる機会も多く、この「人の輪」が次なる仕事の支えとなっています。
北海道から九州まで
全国の戦友たちと意見交換
仕事の自由度は高く、柔軟に調整が可能です。育児休暇も取得し、約一か月間育児に専念できました。
通勤は自転車(片道約30分)で通うことができ、職住近接した快適な生活を送っています。
紅葉シーズンの通勤路
起床・ミルク作成等・朝の家事
出勤
サンプルの採取・分析
土木研究所では、茨城県内の下水処理場内にある実験施設において、実際の下水を用いた実験を行うことが可能です。
この日は連続実験中の装置からサンプルを採取し、実験室にて分析を実施しました。
沈殿槽から汚泥を採取
沈降性試験を実施
実験結果の取りまとめ
先ほどの実験結果をまとめます。
実験はあくまで手段に過ぎず、その結果により、課題を解決することが本分です。
昼食
技術相談への対応
下水道事業は市役所等が実施しており、彼らから持ち込まれる技術相談への対応は土研の大事な業務です。
この日は、前日頂いた濃縮槽の運転に関するご相談について、図書館にて文献を調査し、回答しました。
図書館には多数の文献が蔵書
他都市の事例が参考になることも
研究打合せ
チームのスタッフと一緒に、午前中の実験結果についてディスカッション。
議論を踏まえて、次の実験計画に反映します。
打合せは論点を整理して要領よく
帰宅