ロボット技術を活用した建設機械の遠隔操作、自動運転に関する研究に携わっています。遠隔操作に関する研究は、災害地で稼働する油圧ショベル(パワーショベル)やクローラダンプなどの機械について、作業効率向上や現場への迅速展開について、自動運転の研究では、研究基盤整備や機械制御手法の標準化を目指して、研究を進めています。
屋外フィールドおよび実際の建設機械があるなど、実験環境は非常に充実しています。建設機械を利用した研究について検討から実証まで所内設備で実施することができます。また、共同研究を通じて、国だけでなく、大学や民間企業と幅広いテーマで研究を行うことができます。
遠隔・自律建設機械の連係実験の様子
土木研究所での仕事は、研究成果を論文にまとめるだけでなく、その先にある現場での実装や国土交通省の政策に反映されることが重要であり、そこが魅力であると感じています。現場のニーズを常に意識して、論文を書くためだけの研究にならないように心がけています。
共同研究先(フィンランド・オウル大学)
との自律建設機械/BIMに関する打合せ
土研への就職とともに、つくばに住み始めて4年が過ぎました。通勤や生活品の買い出しに車必須な生活は初めてだったので、慣れるまで大変でした。つくばは、関東でも北の方に位置しており、冬はあまり雪は降りませんが、かなり寒いです。
休日は温泉や銭湯に行ったり、山登りに出かけています。日本国内の秘湯に行き、百名山を60歳までに登り切るのが個人的な目標です。長期休暇では、国内外に旅行に行っています。昨年はイギリスに10日ほど滞在し、シャーロック・ホームズとハリー・ポッターゆかりの土地巡りをしました。
旅行先での朝食
出勤
家はつくば駅から徒歩10分くらいの場所にある公務員宿舎で、通勤にはバスを使用しています。始発のバスはかなり混雑しているので、少し早めにバス停に向かいます。
ミーティング、研究開発
出社後、チーム内の連絡事項やメール等をチェックします。この日は朝から招聘研究員との研究ミーティングです。研究ミーティングは月1回程度で開催しており、建設ロボットに関する研究の進捗報告および今後の進め方について議論しています。
ミーティング後、午後の建設機械の連係動作の実験に備えて、建設機械(油圧ショベル、クローラダンプ)の制御ソフトウェア開発、システム検証を行っています。シミュレータ上の建設機械が問題なく稼働することを確認しています。
ミーティングの様子
自席での勤務の様子
昼食
屋外実験、資料作成
先端技術チームは、土研構内に0.7万㎡ほどの実験用施工フィールドおよび複数台の建設機械を所有しており、このフィールドで建設機械の遠隔・自動化に関する研究を実施しています。午前中にシミュレータ上で検証したシステムの実機検証を行います。制御の単一機能の確認から始め、複合的な動作や他の機械との連携制御について、確認していきます。
実験フィールドでの結果から考察、今後の課題等についてまとめます。研究成果は論文等で外部に報告します。
HMDを使った遠隔操作実験の様子
ドローンを使った実験の様子
帰宅