私は、土砂災害対策(砂防)の中でも、地すべり災害に対する対策について、研究・開発を行う部署に所属しています。予防的なソフト・ハード対策を行えるよう、
地すべり災害が発生する危険性がある場所を調査・評価する方法の研究を主に担当しており、近年の豪雨や地震で災害が発生した現場の調査などを行っています。
また、地すべり対策を担当する行政機関の職員に対し、技術力の維持・向上を目的とした研修などでの講師や、地すべり対策に関する技術相談への助言を行っています。
豪雨で発生した地すべり災害の現場
災害現場の地質状況を調査
土木研究所では、全国の砂防の現場を対象に調査・研究を行っており、様々な特徴のある現場を見て課題に取り組むことは、とても勉強になります。
また、様々な地域の課題に対し、身に付けた技術力を役立てられることは、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
また、人工知能(AI)などの他分野で先端的に開発されている技術も活用するため、国や大学、民間の研究機関と連携した研究が進められ、様々な方と会話し、刺激をもらいながら仕事に取り組むことができます。
地すべり対策に関する技術指導
休日は、子供と近くの公園に行ったり、買い物をしたりして過ごしています。つくば市内には緑豊かな公園が多く、
子供はのびのび遊び、樹木の葉の色の変化や花を見ながら季節の移り変わりを感じることができるので、お気に入りの場所です。
また、平日に行われる学校や保育所の行事にも、仕事の時間を調整して積極的に参加しています。
公園で過ごすひととき
保育所の運動会に参加
出勤
打合せ資料の作成、打合せ
担当する研究について、意見交換を行うための打合せ資料を作成します。現地調査の結果や、そこから分かったことを資料にまとめ、
今後の研究の進め方などについて、職場のメンバーと様々に意見交換しながら研究を進めています。打合せでは、現場の臨場感を得るために、
紙の資料だけでなく、現場の3次元的な地形モデルや現地状況の動画を活用することもあります。
様々な課題を前に思うようにいかない事もありますが、職場は気軽に相談できる方ばかりなので、
コミュニケーションを取りながら、チームとしての総合力を発揮した仕事をしています。
黙々と資料を作成
3次元地形モデルを用いた
職場メンバーとの打合せ
共同研究の打合せ
予防的なソフト・ハード対策を行うための研究の一環として、ディープラーニングを用いた地すべり災害発生の危険性評価に関する共同研究を行っています。
この共同研究に参加する、他の研究機関や民間組織との打ち合わせを行います。地すべりや、情報工学の専門家などが集まり、現場に役立つ技術の開発に向けて、様々な議論を行いながら研究を進めています。
ディープラーニングなど、自らの専門外の分野に関する知識も必要になりますが、各分野の専門家の知見を得て、地すべり災害に対し有効な手立てを模索しています。
WEB会議も併用した共同研究者との打合せ
土木研究所が共同研究全体のマネジメントをしています
帰宅