私は道路トンネルの設計・施工・維持管理に関する研究をしています。
土研は基礎的な研究から実務に直結するような技術の研究など幅広く行える職場です。また、研究だけではなく国交省や地方公共団体が苦戦するような現場に赴き技術指導を行ったり、
研究成果を基準類に反映したりと、行政にも積極的にかかわることができます。ほかにも海外の大学や行政機関と連携して研究を行うこともあります。
年齢層が幅広く和気あいあいとした雰囲気で仕事ができ、かつ、経験豊富な先輩方がいろいろと教えてくれるため、仕事をしながら個人的なスキルアップも実感できる職場です。
蛇紋岩という特殊地山で過大な
変位に苦戦する現場を確認する様子
海外の大学との岩盤力学に関するWSの様子
(かつてゴールドラッシュに沸いたコロラド州の大学にて)
土研の魅力として1番に挙げられるものといえば、やはり他の研究所ではあまり見られないような大規模な実験装置を用いた研究を行えるということだと思います。
トンネルチームには、覆工載荷実験装置という実物大のトンネル覆工模型を用いて実験を行える施設があります。実物大(直径10m程度)の実験装置は土研にしかなく、模型が壊れる様子は圧巻です。
実物大覆工載荷実験
昨年まで都道府県魅力度ランキング最下位だった茨城県に位置するつくば市ですが、意外と住みやすく快適な街です。
公共交通に若干の不便さはありますが、自転車もしくは車を持っていれば不自由はありません。TXを使えば首都圏にすぐ行けるのはもちろんのこと、
車があれば栃木や福島にもすぐ行けるためレジャー好きな方にもおすすめです。
私も毎年冬にはスノーボードをするために栃木に行ったり、それ以外の時期にはゴルフをしたりと、休日は趣味を楽しんでいます。
出勤
現地試験施工データの整理
研究の一環として実際のトンネル施工現場や共用中のトンネルを使った試験施工や計測を行っています。
試験施工で得られたデータを分析し、実際のトンネルで起こる現象の把握・解明に取り組んでいます。
実際のトンネルに計測器を取り付ける様子
廃道となったトンネルでの現地確認と
継続的な試験計測(盤膨れ状況)
研究打合せ
取りまとめた成果や整理したデータについて、同じ業務を担当する職員と話し合いをします。
研究といえば一人で行うものというイメージを持たれがちですが、土研では設計に詳しい人、施工に詳しい人など多様性に富んだチーム全員で協力して研究に取り組めます。
昼食
チームミーティング・勉強会
トンネルチームでは毎週1回チームミーティングと勉強会を実施しています。
チームミーティングはメンバーの予定の確認と情報の共有を行うとともに、メンバーがコミュニケーションをとることで仕事を円滑に進めることに役立っています。
また、勉強会は職員それぞれが気になる事例をピックアップし、それについてチームメンバー全員で議論を行います。
若手・ベテランが立場に関係なく発言することができ、議論を通して知識を身に着けることができます。
簡易実験
土研の研究は自由度が高く、若手であってもやりたいことに積極的にチャレンジできます。
右図はトンネル掘削を模擬した簡易の模型実験を行った際の写真です。簡易の模型実験ですが、少しの水分量の違いだけで自立性が異なるなど、トンネルの奥深さと難しさを改めて実感しました。
簡易模型実験
帰宅