土研の人

材料資源研究グループ (先端材料・高度化担当) 川島主任研究員

業務内容

 私は舗装(道路)材料であるアスファルトの性状評価に関する研究に携わっており、アスファルトの劣化メカニズムの解明を目指しています。 また、アスファルトの劣化程度を調べるための手法やアスファルトの再生利用についても研究しています。
 この研究は、安心安全に長く使える舗装を作るために必要な“材料”の品質の決まりに関わる重要なものです。

この黒いものがアスファルト。舗装の接着剤的な役割を果たしています。

この黒いものがアスファルト。
舗装の接着剤的な役割を果たしています。

土研にとっての化学職

 建設材料の劣化や変性する過程には化学反応が関与しています。そのため、劣化要因を突き止めるために、化学分析を駆使することが必要です。 現場の問題を化学的な知見から捉えることで、新しい発見につながることがあります。
 土木研究所に限らず、土木分野において化学の知識を持つ人はあまり多くなく、だからこそ、化学の専門家として土木の課題に取り組むことにやりがいを感じます。

得られた成果は国内外の学会で発表します

得られた成果は国内外の学会で発表します

土研の魅力・やりがい

 土研に入所してすぐ、アスファルト舗装の試験施工に立ち会いました。地方公共団体等との共同研究の一環として実施されたものであり、 土研の研究が関係する公共団体や民間企業と共に行われることを知り、また、開発した新しい技術が社会実装につながっていることを実感しました。
 学生時代は、サンプル調製や実験が実験室内で完結していましたが、土研での研究は時として、現場に自ら赴いてサンプリング、すぐに分析し、関係者と結果を共有ということもあります。 また、研究の成果は、技術図書に反映されることも多く、日本の標準になることもあります。そのため、土研の研究は、社会的な影響力が大きく、やりがいのあるものです。

アスファルト舗装の試験施工の現場。実道に使用される舗装材料を使って実験することもあります

アスファルト舗装の試験施工の現場。実道に使用される舗装材料を使って実験することもあります

休日の過ごし方

 家族(夫、娘)と過ごすことが多いです。平日なかなか一緒に過ごせない分、休日は子どもとたくさん遊ぶようにしています。(子どもは1日中元気いっぱいなので、ついていくのが大変!)
 つくばは公園が多く、子どもをのびのびと遊ばせられるのが良いなぁと感じています。

家族でBBQ中。つくば市内には家族で楽しめる施設が多いです

家族でBBQ中。
つくば市内には家族で
楽しめる施設が多いです

ある一日のスケジュール