「木を見て森を見ず」にならないようにしていました。追い込まれると、物事の細部に気をとられてしまい、どうしても周辺が見えなくなりがちなので(研究だけでなく生活も)。また、過去の研究のどの位置にいるのか、現在地を見失わないように心がけていいました。
研究は一定のペースで成果が出るわけでは無く、自分が満足できるところまで突き詰めるときりがありません。そのため、一定の時間間隔(1週間など)で一度切り上げて、次のステップに進むようにしました。個々の結果には満足できなくても、蓄積することで一定のまとまった成果となりますし、着実に進捗が得られているという点で精神衛生上も良いと思います。これは,現在の仕事でも心掛けています。
できる限り手戻りが発生しないよう、解析条件やデータの確認を心掛けていました。メンタル面では気持ちを高めるために、テンションが上がるような曲をよく聴いていました。
みなさんの学生時代の考え方は様々なんですね。どれも参考になります!学生時代に、これだけはやっておいた方がいい!ということはありますか?
自身の研究において、先生よりも早く誰も見つけていない研究データを扱える瞬間があると思います。なかなか一人だとその発見を気付けないかもしれませんが、ぜひ新しい発見を見つけた瞬間のワクワクを楽しんで欲しいと思います。
おお!!
研究以外の業務も一定程度あり、それぞれの得意分野を生かして様々な活躍をする研究員が土研にはいます。さらに、土研の職員であれば、分野を問わず所内外の研究者と接する機会が多いです。そのため、(委員会などの対外活動で活躍する研究者、研究を極める研究者、企画など内部を支える分野を経験する研究者など、)様々なタイプの研究者を知ることで、自分の進む研究者像を考えるきっかけが得られます。
環境に恵まれていることです。現場を見せていただける機会が多くあることに加えて、研究者として経験豊富な先輩・上司や交流研究員として民間企業から来られている方等、様々な知識・技術を持つ方と一緒に働けるのがとても良いなと思います。
様々な分野の専門家がいて、様々な手法で物事を考えているので日々勉強になります。 土木研究所の研究対象は、最新技術を使って問題の原理原則を解明することだけが目的とはなっておらず、さらにその範囲を大きく飛び越えて、広く多くの人が使えるような技術開発をし、社会問題を解決するための提案までを含めて”パッケージ”で研究開発しているのが、すごく面白いと思います。
何をしたいか、どんな環境で働きたいか、じっくり考えられる機会だと思いますので、ぜひ様々な組織・企業と触れ合い、たくさんの人と話してみてください。また、就職活動や研究で忙しいと思いますが、学生のうちにいろんなことにチャレンジしてみてください。土木分野の研究職に興味がある方、ぜひ一緒に働きましょう!
土研には、学部や修士からストレートに入所する方だけではなく、ドクターや別の機関での職務経験のある方も入所してきます。さらに入所後は研究チーム内での仕事が中心となるので、転職しても馴染みやすい環境だと思います。
ひとりでは成し遂げられないような“大きな”仕事を、“行政”や“政策立案”でなく“研究開発”の側面から関与したい人に、土木研究所はオススメです。 土木では実際に動いている”現場”を見ることが重視されています。就活生にとっても、足を運んで現場にいくことは、とても大事だと思います。是非、『土木研究所』という”現場”にきていただき、体験したり、ご自身の肌で感じたりしてください!