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土木研究所
(旧)水理水文チーム
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 1  はじめに


 2001年9月から試験公開中のアメダス降雨確率解析プログラムの最新版です。
本プログラムは、全国のアメダス観測点のうちの756地点における、「確率降雨量」を計算するものです。

プログラムサンプル画面こちらでご覧になれます。

例えば、豪雨発生時に「降雨継続時間」と 「降雨強度」を入力することにより、 「リターンピリオド(平均再現年)」が出力されます。
同様に、「リターンピリオド」「降雨強度」を指定することにより「降雨継続時間」を、 「リターンピリオド」および「降雨強度」を指定することにより 「降雨継続時間」を計算することもできます。
確率降雨強度式は、Fair式を使用しています。Fair式のパラメータ同定は、過去のアメダスデータをもとにGev(一般化極値分布)により求められた確率降雨量を利用して行っています。
パラメータ同定には、降雨継続時間 t=1,2,3,6,12,24,48,72時間の確率降雨量を用いています。従って、72時間を超える降雨継続時間は外挿となり、大きな誤差を伴う場合があります。
本解析に使用したアメダス観測データは、1971年〜2000年までのデータです。
観測年数不足などにより、計算不可能なアメダス観測点もあります。
今回公開するExcelマクロプログラムには、既に計算された各地点のFair式パラメータが収録されており、 使用者は、「リターンピリオド」「降雨継続時間」「降雨強度」のうち、知りたい1項目を除いた2項目の数値を入力することにより、 求める1項目の値を計算することができます。

 今回、基本となる降雨データ、確率降雨量値の計算から見直し、改めて確率降雨強度式(フェア式)パラメータの算出を行ないました。詳しくはアメダスデータに関する調査結果及び確率降雨量の計算をごらん下さい。


 2  アメダスデータに関する調査


 今回の解析では、確率降雨量算定の基礎となる降雨量データに1976年から2000年のアメダスデータを用いています。 まず、全アメダス観測地点の中で20年以上の毎年最大値が得られる756観測点をピックアップし、さらにこれらの観測地点について7種類(1、2、3、6、12、24、48、72時間)の降雨継続時間の毎年最大値を求めました。

処理対象地点の一覧表こちらからダウンロードできます。
処理対象地点の位置図こちらでご覧になれます。
処理対象地点の各降雨継続時間 毎年最大雨量データこちらからダウンロードできます。

 

 3  確率降雨量の計算


  確率降雨量を計算する際に利用する確率分布形として、適合度、安定度などの総合評価を行った結果、一般化極値分布(Gev分布:Generalized Extreme Value分布)を用いた確率降雨量を採用しました。

 

 4  確率降雨強度式について


 確率降雨強度式として、フェア式を利用しています。フェア式は定義は以下のとおりです。


 元のGev分布を利用し計算した確率降雨強度とフェア式によって計算される確率降雨強度は高い相関をもっていました。なお、フェア式パラメータの算定にあたり、Gev分布で一部の確率降雨量が計算不能であった地点を省いたため、プログラムには748地点分を収録しています。

Gev分布を利用して計算した確率降雨強度とフェア式確率降雨強度の散布図こちらをご覧下さい。
Gev分布によって計算された確率降雨量及び各地点のフェア式パラメータは”アメダス確率降雨量計算プログラムVersion1.0”に収録されています。


 

 5  参考文献


 土木研究所資料第3900号 「全国アメダス観測地点における確率降雨算定に関する研究報告書」、平成15年3月

 

 6  使用上の注意

  本プログラムは、「フリーソフトウエア」として広く活用していただくことを目的としておりますが、 著作権は土木研究所が保有しています。プログラムのダウンロードに際しては、以下の使用条件に同意したものとみなします。

1. 商業利用をしないこと。
2. プログラムの第三者への再配布はしないこと。
3. プログラムの移植、改良、追加等の改変を加えての利用結果を公表する場合は、変更が加えられていることを明示すること。
4. 本プログラムおよびデータの使用によって生じる、直接・間接を含むいかなる損害に対しても、 土木研究所は一切責任を負わないことに同意すること。

 

 7  使用方法

 

インストール
  特別なインストール作業は必要ありません。ファイルをダウンロードしてExcelがインストールされた環境でファイルを開いてください。
 
  操作方法
 
1. 解凍したエクセルファイルを開いてください。
2. ファイルを開く際にマクロを有効にするかどうか、確認される場合があります。ここでは有効にするを選択してください。 (このホームページで配布するファイルは、ウィルスチェック済みですが、配布元が不明な場合などはウィルスチェックを行なう事をお勧めします。)
3. 計算対象地点を選択すると、その地点のFair式パラメータが自動的に呼び出されます。
4. 「確率年」「降雨継続時間」「確率降雨量」 のうち2項目の数値を入力すると、自動的に残りの1項目の計算が実行されます。

詳しくは"利用の手引き"をご覧下さい。 

 

 8  ダウンロード
  ダウンロード
処理対象地点一覧.xls・・・27KB(zip方式で圧縮)
毎年最大雨量一覧.xls・・・1,565KB(zip方式で圧縮)
アメダス確率降雨量計算プログラムVersion1.0・・・471KB(zip方式で圧縮)
利用の手引き・・・237KB(PDFファイル)
 

 

 

 9  お問い合わせ


 お問い合わせはこちらまで

国立研究開発法人土木研究所水災害研究グループ水文チーム
〒305-8516茨城県つくば市南原1番地6
e-mail:suimon@pwri.go.jp

 

 


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