自然共生研究センター実験河川において平成10年度に調査した結果、通水開始直後から約1〜2週間の間に実験河川の浄化機能は徐々に増加しましたが、それ以降は自濁作用も増大して自浄作用を相殺し始めました。しかし、人工洪水を実施したところ自濁作用は一旦消失し、浄化機能が回復しました。
また、直線河川よりも曲線河川の方が、浄化機能が持続する傾向が認められました。図-1にBOD浄化率の推移を、また図-2に溶存酸素増加率の推移を示します。ここで溶存酸素が増加する主な原因は、河床に付着した藻類が光合成を行って、酸素を水中に補給することと考えられます。
担当 : 薗田 顯彦
|
 |
■図-1 BOD浄化率の時間変化(平成11年2月〜3月)
100×(上流BOD−下流BOD)/上流BOD |
 |
|
 |
■図-2 溶存酸素増加率の時間変化(平成11年2月〜3月)
100×(下流DO−上流DO)/上流DO |
 |
|
|