水文・水資源と地球気候変動の分野における共同研究についてのMOU
は、3年間の期限で実施された。 MOUの枠組みの下、水文・水資源と地球気候変動に関するワークショップ(正式には、集水スケールにおける地球気候変動の水文・水資源に対する影響に関するワークショップとする)
が、1992年2月3-6日につくばにおいて行われた。
|
第1回ワークショップ
1992年2月3-6日 茨城・つくば
|
第2回ワークショップ
1993年2月1-2日 Colorado・Boulder
|
1年後の1993年2月1-2日、第2回目のワークショップがColorado州、Boulderにて開催され、PWRI-USGS
MOUの条件に基づき、確実な共同研究プロジェクトとその実行のための手段を設立した。付録(Annexes)という形で7つのプロジェクトが設定され、それぞれ2年間の期限がついた。よって、MOUとAnnexesの期限は1995年の2月までとなった。
|
両者とも共同研究活動は有意義で相互に利益があったと感じたため、MOUと各Annexesをさらに3年間延長することに同意。これは、1995年1月31日から2月1日につくばで開かれた第3回ワークショップにおいて正式に行われた。合意期間の延長に加え、第3回ワークショップでは、Annexにある活動の見直しと、強化がなされた。 |
第3回ワークショップ
1995年1月31日-2月1日 茨城・つくば
|
第4回ワークショップ
1997年2月24-28日 Hawaii・Honolulu
|
5年間にわたる協力的交流の後、両者は課題、業績、各Annexにある研究との関わりあいについて、綿密な診断的評価を行う必要があると合意した。これを受け、1997年2月24-28日、第4回ワークショップがHawaii、Honoluluにて
行われた。第4回ワークショップでは、研究協力の互いの科学的・技術的利益が確認され、流域モデリングと流域マネジメントの分野にも共同研究の取組みを拡大することについて検討された。後者を促進するために、両者とも米国開拓局を共同活動に加えることに合意した。
|
1999年3月2-5日に静岡、熱海で行われた第5回ワークショップでは、現行の研究プロジェクトの進捗評価に加え、流域マネジメントとそれに関連した研究に関する将来的な課題に焦点が置かれた。米国開拓局(USBR)がこのワークショップに加わり、
同時に、Implementing Arrangement (IA:実施協定)という形での、PWRIとの別個の協定設立過程が始まった。PWRI-USBR
IAは、2000年11月署名されるに至る。 |
第5回ワークショップ
1999年3月2-5日 静岡・熱海
|
第6回ワークショップ
2001年1月
California・Long Beach
|
2001年1月、第6回PWRI-USGSワークショップがCalifornia、Long
Beachにて行われた。このワークショップでは、3つの幅広いトピック分野‐地表面水文学;Hillslopeと and Channel
Geomorphology;水中生態系と水質コントロール‐に対する6つのプロジェクトについて行われている2機関間の共同研究活動に再び焦点があてられた。2001年4月に日本建設省は、主要な機関の再編成を行い、国土交通省と改称された。この改組の一環として、土木研究所は2つの機関に分割された;政府機関である国土技術政策総合研究所
(NILIM)と、独立行政法人機関である土木研究所である。 このように活動が分割されたため、USGSは現在NILIMとPWRIの両機関と共に活動している。 |
|
→『土木技術資料』掲載 「第7回水文水資源に関するワークショップ」 |