土研ニュース

インドネシア国公共事業省ヘルマント・ダーダック副大臣来訪

前列左3人目から順に、魚本理事長、

ヘルマント副大臣、酒井所長、バザ所長

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試験室での意見交換

(右から:ヘルマント副大臣、バザ所長、

舗装チーム久保上席研究員)

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実験状況の視察(中央:ヘルマント副大臣)

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〇第12回日本・インドネシア国共同ワークショップ開催


  去る2014(平成26)年3月13日、国土技術政策総合研究所での第12回日本・インドネシア国共同ワークショップ開催に併せ、インドネシア国公共事業省のヘルマント・ダーダック副大臣、同省道路研究所(IRE)のヘリー・バザ所長他、総勢7名の研究者、技術者の方々が土木研究所を訪問し、魚本理事長(土木研究所)、酒井所長(国土技術政策総合研究所)を始め、両研究所の研究者、技術者との意見交換や研究施設の視察を行いました。インドネシアは面積約192万平方キロメートル、人口2億3800万人で世界第4位、大多数はイスラム教徒であり、世界最大のイスラム国としても知られています。国土は東西に5,110kmと非常に長く、18,110もの島を抱え、農林業(カカオ、ココナッツ、パーム油)及び鉱業(金、石油、天然ガス)が盛んで、東南アジアで比較的安定した経済成長を続けている国のひとつです。


〇Asbutonの実験状況の視察


  今回の訪問は2009年に国土技術政策総合研究所とインドネシア国公共事業省道路研究所とで締結した研究連携の覚書に基づくものです。また2011年からは「環境負荷低減に資するAsbutonプロジェクト」を共同研究のテーマとして追加確定し、インドネシア国ブトン島で産出される天然ロックアスファルト“Asbuton”の有効活用に関する研究を進めてきました。この研究連携について、日本側に寄せるインドネシア側からの期待は大きく、また、ヘルマント副大臣のご関心も高いことから、Asbutonの実験状況視察では、大変興味深く研究成果の説明に耳を傾け、熱心な意見交換をされていました。今後も実用化に向けた計画にしたがって研究を進め、意見交換を行うことにしています。


(問い合わせ先:舗装チーム)    

科学技術週間に合わせて、一般公開を行いました!

 当日の受付の様子



実大トンネル実験施設での研究を紹介

○はじめに

 

  毎年4月中旬に設けられている科学技術週間に合わせて、今年も国土交通省国土技術政策総合研究所との共催で4月18日(金)に一般公開を行いました。当日はあいにくの雨天でしたが、234名の方々に御来場いただきました。主な公開内容を以下にご紹介します。


○見学バスツアーで訪れた実験施設


  今年のバスツアーでは、「地震と老朽化」「道路とトンネル」の2コースを用意し、それぞれの実験施設を御覧いただきました。

  その中のうち、3つの施設を御紹介します。

  まずは「三次元大型振動台」です。これは、地震時の揺れを再現できるものです。当日は、これを用いて鉄筋コンクリート橋脚のせん断やそのほかの現象を再現したVTRを御覧いただきました。来場された方は、そのVTRが流れる画面に注目され、また、研究者からの解説を真剣に聞いていらっしゃいました。

  世界でも珍しい「実大トンネル実験施設」では、研究者らにより、照明、換気、非常用設備の実験の説明がありました。特に、来場者は、照明に関する研究のため実大トンネルを利用することについて、関心を持ってくださったと思います。

  「橋梁撤去部材保管施設」では、実際に橋として使用されていたものを目の当たりにし、日本の橋の現状を感じていただきました。

  その他、土木研究所が貢献した発明、活動内容を収めたパネルや、土木研究所を紹介するビデオを御覧いただきました。

  アンケートを見ると、この一般公開に対して、「大変有意義な時間でした。今後も災害対策や予防に活躍されることを期待します。」、「トンネルの話がおもしろかった。」など、様々な御意見を頂戴しました。


○さいごに


  土木研究所では、インフラ施設の老朽化や大規模災害への対応など、土木技術全般における関心が次第に高まりつつある中で、より多くの方々に研究や活動を知っていただきたいと考えております。一般公開時には、ぜひ皆様にお越しねがいます。職員一同、心よりお待ちしております。


(問い合わせ先:総務課)