新潟試験所ニュース

【シリーズ新潟試験所の歴史(2)〜飛翔〜】
大型地すべりの発生装置
大型地すべりの発生装置

 その後、土木研究所の組織は飛躍的に拡充され、それに伴って予算の伸びもめざましいものがあり、研究環境も次第に整備されてきました。新潟試験所においても昭和45年12月には低温実験室と道路融雪実験装置が完成しました。このように研究環境が着々と整備されていくなかで新潟試験所は創立10周年を迎え、昭和46年3月に記念式典とともに妙高村関山で雪崩制御砲による人工雪崩の公開実験も実施され、研究成果の一端が披露されました。
 その後、昭和47年12月には橋梁融雪の実験が始まり、さらに、昭和49年12月には国道18号中郷村藤沢地先に道路気象観測施設が設置されるなどして、道路の凍・圧雪対策の研究や道路の無雪化に向けて研究が大幅に促進され、成果を挙げてきました。

昭和52年に増築された庁舎
昭和52年に増築された庁舎

 また、昭和48年3月には地すべりの基礎的研究を進めるための大型地すべり発生装置が設置され、地すべり現象解明に大きく貢献しました。
  昭和50年代にかけては研究施設がさらに整備され、試験機器等が増加し、研究業務が拡大されていくにしたがって、より広いスペースが切望されるようになり、昭和53年1月に庁舎増築が完成し、研究室のほか、図書室、会議室が設けられた。
 一方、筑波研究学園都市の整備が政府の方針に沿って進められ、昭和54年3月に本所、赤羽支所、千葉支所、鹿島試験所、篠崎試験所が統合されました。この時、新潟試験所の移転も検討されましたが、土砂害、雪害の研究の特殊性が考慮され、ここに存続することになり、昭和55年5月には20周年を迎え、記念式典が挙行されました。

(文責:清水)

【ニュートンのリンゴの木観察日記】

 去る10月2日にリンゴの木の栽培方法について勉強するため、長野県果樹試験場に行って来ました。
 試験場内のリンゴ栽培状況を見学後に、ニュートンのリンゴの木の今までの枝ぶりや花の開花、果実の状況などを写真で見てもらい、今後のアドバイスをしてもらいました。
 ニュートンのリンゴの木は、フラワー・オブ・ケントという品種で、元々樹勢が強く、比較的扱いにくいリンゴだそうです。写真で見る限りにおいて我が試験所の木は特に樹勢が強く自然のままでは花芽がつきにくいのではないかと指摘されました。対策としては、春先の出芽後に、幹の根本を1p程度木皮を除去して樹勢を押さえることや、枝をロープ等で地面から固定して広げるようにすることで花芽を増やすことができるそうです。また、開花後、他の品種の花粉を受粉することで果実が実りやすくなるとのことです。
 まだまだ、勉強することはたくさんありますが、来年の果実の実りを期待して色々とトライしていきたいと思います。(文責:清水)


【職員紹介】
新潟試験所職員全員集合です。よろしくお願いします。
飯田 内田 石田 服部 荒川
高橋 折野 阿部           
清水  丸山  加藤 佐藤 早川
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