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NEL News
新潟試験所ニュース
季刊 ・ 第11号 土木研究所 新潟試験所
1999年11月発行 Niigata Experimental Laboratory , Public Works Research Institute


【トピックス】

「第38回地すべり学会研究発表会」において発表■「第38回地すべり学会研究発表会」において発表

 去る9月6日から7日までの2日間にわたり、第38回地すべり学会研究発表会が、札幌市の教育文化会館において開催されました。
 今回の研究発表数は141課題であり、当試験所からは、地すべり地における地下水の帯水状況を二次元的に把握するための方法について研究した「地すべり調査における二次元比抵抗探査の適用性」(丸山)、地下水排除施設の機能低下原因として最も顕著に確認された集水パイプ内のスライム付着現象に対して、その防止方法について研究した「地下水排除施設における集水パイプのスライム付着防止に関する基礎実験」(安藤)、地すべり地で問題視されている地下水排除施設の機能低下現象について、その実態と原因を調査研究した「地すべり地における地下水排除施設機能低下に関する調査」(高橋)の3課題を発表しました。


「1999年度日本雪氷学会全国大会」において発表■「1999年度日本雪氷学会全国大会」において発表

 去る10月16日から20日までの5日間にわたり、1999年度日本雪氷学会全国大会が鳥取県米子市の米子コンベンションセンターにおいて開催されました。
 大会では、市民講演会や公開シンポジウムが開催された他、口頭発表が80課題、ポスター発表が152課題発表されました。
 当試験所からは「脆弱層形成にかかる日射の寄与度把握のための実験」と題して石田が発表し、有益な討論がなされました。
当日は、科技庁防災科学技術研究所新庄雪氷防災研究支所雪氷防災実験棟での人工降雪機と日射照射装置を用いた実験結果として、新雪上に照射される晴天時1日程度の日射のみでも積雪表面が表層雪崩の誘因となる脆弱層形成に寄与することを報告しました。


「地すべり・雪害研究推進協議会施設見学会」開催■「地すべり・雪害研究推進協議会施設見学会」開催

 去る11月1日から2日にわたり、地すべり・雪害研究推進協議会施設見学会が開催されました。
 この見学会は、地すべり・雪害防止のための先進技術を取得することを目的として、各地にある国及び県の施設等を見学するものです。
 なお、今回は、協議会に加盟している新潟県上越地方の22市町村のうちから17名が参加し、建設省北陸地方建設局立山砂防工事事務所管内の砂防施設と、平成10年6月30日にオープンした立山カルデラ砂防博物館を見学しました。


■(社)石川県地質調査業協会研修視察

 去る9月3日に(社)石川県地質調査業協会の13名が「平成11年度現場見学会」の視察行程の一環として来所し、新潟試験所における土砂災害の研究についての研修と実験施設の見学を行いました。
研修では、新潟試験所の概要、新潟県で発生した地すべり災害及び現在実施されている地すべり研究について紹介するとともに、土の強さを測定するリングせん断試験機や路面すべり測定車、低温実験室にある雪崩模型実験装置などを紹介しました。


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