新潟試験所ニュース

【転入者紹介】

研究員 竹内 由香里

11月1日付けで新潟試験所に採用されました。これまで北海道大学低温科学研究所、科学技術庁防災科学技術研究所長岡雪氷防災実験研究所、新潟大学積雪地域災害研究センターにおいて主として積雪や氷河の融解過程や雪氷面と大気の相互作用をテーマとして、観測とデータ解析による研究をしてきました。今後は雪崩の発生予測や道路凍結の研究に従事する予定です。雪や氷を対象としている点では同じですが、私にとっては初めての分野の研究を始めることになります。これまでの経験を大切にするとともに、大学や関係機関の皆様の助言をいただきながら、当試験所の方々と協力して研究を進めていきたいと思っています。ここ新井市は山にも近く、新潟県の中でも積雪の多い所です。積雪や雪崩の観測をするには恵まれた所だと思っています。そういう環境を研究に生かしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。


【ニュートンのリンゴの木観察日記】

 前号で紹介した鈴なりになった果実は、順調にスクスクと成長しました。
 少しでも立派にするため、また、一つの果実に栄養が行き渡るように、一ヶ所に5〜6個もなっていた果実を摘果しました。
また、果実が実ってからは、カラスとの戦いの毎日でした。回りにある他の品種のリンゴも含めて、最初はせっかく形になってきたなと思うと次の日にはカラスに突っつかれて無惨な姿に変わっていました。そこで、まるで七夕飾りのようにリンゴの木の枝にこれでもかと言うほどの光り物やら、猫やカラスのフェイクをつけるとこれが効果てきめんでした。リンゴの木の下まではカラスも来るのですがキョロキョロと見回すだけで枝には近づけかないのです。
 そして、万有引力により落下した果実を職員で味見をしてみました。苦節7年の末にやっと味見が出来たのですがこれがなんと表現してよいのか、かすかにリンゴの香りらしきものは感じられるものの、すっぱいやら、渋いやら、とてもスーパーで売っているリンゴの味とは程遠いものでした。しかし、やはりこれが正に原形の味なのでしょう。ニュートンはおいしいと思って食べたのでしょうか?
 それにしても昨年まではマスコミからの問い合わせが殺到していたのに、現実に果実が実ってみると珍しさが薄れてしまったのか、音沙汰がなくなってしまいました。淋しいやら、ホッとしたやら事務局としては複雑な心境でした。

ニュートンのリンゴ ニュートンのリンゴの木

【職員全体写真】
職員全体写真
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