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NEL News
新潟試験所ニュース
季刊 ・ 第14号 土木研究所 新潟試験所
2000年 8月発行 Niigata Experimental Laboratory , Public Works Research Institute


トピックス

JICA研修生らの火山砂防工学研修JICA研修生来所

 去る5月10日〜11日にかけて国際協力事業団(JICA)の研修生3名が、日本における火山砂防工学研修の一環として新潟試験所を訪れました。この研修は毎年行われておりますが、今年の研修生は、インドネシア、ホンデュラス、ネパールの各国から来日された政府機関の技術者です。
 研修では、10日に板倉町の地すべり地において、地すべり防止施設と昨年の秋に発生した地すべり災害現場を視察して頂きました。また、翌11日には、新潟試験所で綱木地すべり研究室長による地すべり対策工事の講義が行われました。
 この他、意見交換の場では、各国における土砂 災害の実態や、 災害対策につい て熱心に討議が 行われました。

■台湾国台北県政府農業局一行来所

 去る6月27日に台湾国台北県政府農業局の一行10名が、新潟試験所を訪れました。台湾では、1999年9月21日に台湾集集大地震が発生しましました。今回の来日目的は、この大震災からの復興のために、日本国内での地すべり・砂防事業の実施状況を把握するためです。
 新潟試験所では、現在行っている地すべり対策の研究内容について紹介し、リングせん断試験装置等の実験施設を視察して頂きました。
 板倉町の地すべり資料館を見学後、次の視察地の建設省宇奈月ダム、立山カルデラ博物館へ向かわれました。

■積雪・雪崩と森林の影響に関する国際シンポジウム参加

 国際雪氷学会(Inernational Glaciolo-gical Society)主催の標記のシンポジウムがオーストリアのインスブルックにおいて5月22日〜26日に行われました。参加者は、22カ国から130人余り、日本からはスイスや開催国のオーストリアに次ぐ14名が参加しました。新潟試験所からは竹内研究員が参加しました。
 発表論文の多くは雪崩や積雪・吹雪に関するものでした。雪崩に関するものでは、ローカルな雪崩の発生事例の報告がある一方で、気候変動が雪崩の危険度に及ぼす影響や最近の地球温暖化傾向とslushflowの危険性に関する研究、雪崩と大気大循環パターンに関する研究等、グローバルな視点に立った研究も見受けられました。開催期間中に半日の見学会があり、市内のNorke-tte山へロープウェイで登って、雪崩防止柵を見学しました。

北陸地方建設局管内技術研究会■北陸地建管内技術研究会において2題発表

 去る7月26日〜27日までの2日間にわたり、新潟市の新潟グランドホテルにおいて、平成12年度北陸地方建設局管内技術研究会が開催されました。研究会では、12題の特定課題と92題の自由課題が発表され当試験所からも自由課題において、「現道における凍結防止剤CMA40の散布効果に関する一考察」(荒川)、「地下水排除施設集水管の目詰まり防止方法に関する研究」(安藤)の2題を発表しました。なお、発表後の表彰式では、後者、安藤の発表が「特別賞」の表彰を受けました。

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