新潟試験所ニュース


研究奮闘記

低温室での積雪剪断強度の共同実験

 表層雪崩の発生を予測するためには、積雪内の剪断強度の変化を知ることが重要です。降雪後の剪断強度の時間変化を調べるために6月26日〜30日までの5日間、科学技術庁防災科学研究所新庄雪氷研究支所(山形県)と新潟試験所 竹内 とが標記について共同実験を行いました。実験は同支所の雪氷防災実験棟を使用しました。
 ざらめ雪層の上に人工降雪装置で樹枝状結晶の新雪を約30cm ほど積もらせて、ざらめ雪と新雪の境界面における剪断強度の変化を測定しました(写真−1)。比較のために水を凍らせた氷面状にも同様に新雪を積もらせて 氷面と新雪の境界面に おける剪断 強度の変化も測定しました(写真 −2)。また、それぞれの境界面における雪粒の結合状態が焼結によってどう変化するかを顕微 鏡写真で撮 影するため のサンプルを採取しました。
 今回の実験は初めての試みが多 く、試行錯誤でした。
 例えば、保存しておいたしまり雪を人工的にざらめ雪にするのに、日射装置で照射したため表面粗度の大きなざらめ層になってしまいました。今回の方法を改善して、次回に役立てていきたい思います。

ざらめ雪と新雪境界面の剪断強度の測定   氷面と新雪境界面の剪断強度の測定

写真−1 ざらめ雪と新雪境界面の
剪断強度の測定

 

写真−2 氷面と新雪境界面の
剪断強度の測定


林主任研究員勤続精勤の表彰される

 当試験所の 林 主任研究員が、建設省に勤務し永きにわたり職務に精励されてこられたことに対し、土木研究所長より勤続精励(勤続20年)の表彰を受けられました。表彰式は、7月14日に土木研究所にて行われ、表彰状及び記念品が贈られました。


ニュートンのリンゴの木観察日記

 いよいよ冬本番を迎え、ニュートンのリンゴの木も来年の大量の収穫を期待しつつ、冬囲いをしました。2月には成長しすぎた枝を剪定し、今年度にも増して開花するように、職員一同祈っています。


職員紹介
集合写真

新潟試験所の職員一同です。
吉田  内田  秋山
大野  古川  荒川  安藤  竹内
    阿部  林  市ノ瀬  丸山  佐藤


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