新潟試験所ニュース


北海道大樹町での現地試験

 新潟試験所では、土木研究所材料地盤研究グループの新材料チームと合同で新たに開発した凍結防止剤の散布効果を調べるため、平成13年12月と平成14年3月に、北海道広尾郡大樹町にある大樹町多目的航空公園の滑走路(L=1000m,W=30m)を使用した試験を計画しています。
 試験は、現在国道・県道で散布されている塩化ナトリウム、塩化カルシウム等の塩化物型凍結防止剤が道路構造物や植栽等への影響が懸念されており、これまでの塩化物型凍結防止剤に代わる、環境に優しく凍結防止持続効果のある薬剤を開発することを目標に実施しています。
 昨年度は、新井市道を使用して試験を実施しましたが、気温が-8℃程度に緩慢に低下し、降雪量が少ない試験に適した気象条件をなかなか得ることが困難であったため、今回北海道で試験をすることにしました。
 大樹町多目的航空公園は平成10年度に完成した施設で、航空宇宙研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)、大学等が航空・宇宙関連試験に利用されているそうで、航空・宇宙関連以外の実験使用は初めてだそうです。

 
試験走路全景   試験走行の状況

主な試験所研究成果

任期付研究員 竹内 由香里

  昨年11月までの2年間、新潟試験所でお世話になりました。
在職中は表層雪崩の発生条件を明らかにしようと、妙高山麓の幕の沢において雪崩の発生を検知、発生時の気象や積雪条件を調べてきました。わずか2冬期の間に大規模な雪崩のデータを得ることができ、その威力の凄まじさを実感できたことは、私にとって最大の収穫でした。観測にご協力いただいた方々に感謝しています。
 12月からは森林総合研究所に移りました。これまでに得られた研究結果をさらに発展させていければと思っています。
 今後ともよろしくお願いします。


主な試験所研究成果

 当所のニュートンのリンゴの木も、例年どおり11月に雪囲いを行い、積雪の季節を迎えました。昨年は、久方ぶりの大雪の影響でリンゴの木が傷つくという出来事がありましたが、今年は現在までのところ、積雪は昨年の半分程度であるため、比較的穏やかな状況で過ぎていっています。まだ、2月と3月があるので昨年同様に大雪になる可能性もあり安心はできませんが、このまま何事もなく冬を乗り切って、昨年同様に多くの花が咲くことを期待しています。

 
今年(1月末)   昨年(1月末)

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