8月19日から9月13日にかけ、福井大学工学部建築建設工学科の学生3名が新潟試験所の低温実験室で、熱エネルギー収支に基づく路面状態予測モデルに関する基礎データ収集解析を行いました。学生から夏期実習を終えた感想が届きましたので紹介します。
「今回のホイールトラッキング試験は、雪国の冬期の道路を知るきっかけになり、その現状を改善する為の手法の一部を研究することができました。最初は、一ヶ月間で成果をあげ、無事に終えられるか不安でした。実際に始めてから半月くらいは失敗を重ね、不安や苛立ちが募るばかりでした。そうした中で、試験所の方々や福原教授、山形大学の渡邊助手の協力を得ながら、また自分たちも、よりよい測定環境を作ろうと努めたことにより、徐々に有効な測定結果を得られるようになりました。そして、うまくいくと試験は楽しいものになっていきました。自分の目で、圧雪路面が氷ったツルツルな路面へと変わっていく様子を見ることによって理解も深まりました。
今回は、主に低温実験室での作業でしたが、自ら困難な状況を打開するために、よく考え、周りの人達と協力することの大切さを学びました。教科書や文献に載っていないことも実際には起こり得るし、また、その時どういう行動を取ることができるかは、その人の、本当の意味での『頭の良さ』によると思いました。」
また、
「新潟試験所での夏期実習では、低温実験室で自動車が通過した後の雪の路面を想定し、そのすべり摩擦係数を調べるという実験を行いました。その実験には悪戦苦闘させられて大変だったのですが、自分なりに満足いくデータがとれたと思いますし、何よりここでの経験が少しでも自分の為になったと思いました」
という夏期実習を終えての感想が寄せられました。
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