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NEL News
新潟試験所ニュース
季刊 ・ 第24号 土木研究所 新潟試験所
2003年 2月発行 Niigata Experimental Laboratory , Public Works Research Institute


新年の挨拶

武士俊也新潟試験所長 武士 俊也

 あけましておめでとうございます。今冬は昨年11月にまとまった量の降雪があり、早い冬の訪れを感じていたところです。気象庁の三カ月予想では冬の気温は北日本で低く東日本で平年並みと、当初の暖冬の予想が修正されたところですが、気温、雪が実際どうなるのか、関心を持って見ているところです。
新潟試験所が独立行政法人化されて今年は3年目です。現地フィールドを用いることにより新潟試験所でなければ出来ない質の高い真に社会・地元に役立つ研究を、独立行政法人の趣旨を活かし、効率的・効果的に進めていきたいと考えております。
 皆様方の変わらぬご支援、ご指導をよろしくお願い致します。また皆様方にとって良い年となるよう祈念申し上げます。


トピックス

平成14年度地すべり・雪害研究推進協議会施設見学会

平成14年度地すべり・雪害研究推進協議会施設見学会 恒例の施設見学会が、10月31日から11月1日にかけて栃木県日光土木事務所と国土交通省日光砂防工事事務所管内で行われました。今回は、新井地区治水砂防協会と合同で行われ、新潟県及び協議会の市町村職員19名が参加しております。なお、見学地は、華厳の滝崩壊対策工事現場、男体山の火山砂防である大薙山腹工事現場、大谷川床固群でした。

糸魚川雪シンポジウム開催

 11月21日に新潟県糸魚川市にて、糸魚川市、日本雪工学会上信越支部の主催で標記シンポジウムが開催され、約350名の市民や関係者の参加がありました。
 シンポジウムは4つのセッションで行われ当試験所の武士所長が「万一に備えての自然災害対策〜土石流、地震、フォッサマグナ〜」というセッションで司会を務めました。当セッションでは、わが国有数の断層帯である糸魚川地域の自然条件、災害の現状と対策、当地域での自然との付き合い方などを5名のパネリストからの話題提供を基に会場からの質疑も含め議論を行いました。
 また、牡蠣の森を慕う会代表の畠山重篤氏による「森は海の恋人」と題する特別講演が行われました。

砂防に関する講演会開催砂防に関する講演会開催

 11月22日当試験所において、研究職員の資質向上を図ることを目的として、前当試験所長で、現在、岩手大学助教授の井良沢道也氏を講師としてお招きし、「砂防の新技術をめぐる幾つかのトピックスと今後の方向」と題して講演会を開催しました。講演会には、新潟県新井 砂防事務所および新井市役所の職員の方たちなど15名が参加しました。

■寒地技術シンポジウム

11月25日から27日にかけて、第18回寒地技術シンポジウムが青森市文化会館で開催されました。新潟試験所からは武士が「熱収支法による路面凍結解析─車両タイヤ-圧雪層-路面間の熱移動─」を、小嶋が「雪氷路面におけるすべり摩擦係数の推定手法に関する研究」を発表しました。

■日本雪工学会

 12月19日から20日にかけて、第19回日本雪工学会大会が岩手大学で開催され、新潟試験所では武士、秋山が参加しました。初日の公開パネルディスカッションでは「いきいきと雪と暮らす」という題で高齢者への支援と工夫に関する興味ある事例が紹介され、2日目は2つの研究分科会があり「道路の消融雪について」と題する分科会では、井良沢前新潟試験所長(現岩手大学)がコーディネーターとなり多くの人達の参加がありました。
 その後の研究発表では、新潟試験所から武士が「非塩化物型凍結防止剤を用いた散布実験(2)」を、秋山が「気象・積雪の標高別差異と雪崩発生の関係について」を発表しました。

■雪と道路の研究発表会

平成15年1月31日に、ゆきみらい2003in小松の一環として第15回雪と道路の研究発表会が小松市公会堂で開催されました。研究発表会では、「冬期バリアフリー対策の取り組み」、「調査、計画、管理」、「機械、施設」の3つのセッションで合計15題の研究発表が行われ、新潟試験所から小嶋が「調査、計画、管理」のセッションにおいて「冬期路面管理水準策定に関する試験調査」について発表を行いました。


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