新潟試験所ニュース

【実習生の感想】

 東京農工大学農学部の鈴木君が、崩壊シミュレーションのパラメータ決定について、当試験所の土質試験機を用いて検証を行いました。当時の感想が届きましたので紹介します。

「私は大学で山崩れの崩土到達範囲予測に関する研究を行っており、今回の検証で新潟試験所の三軸圧縮試験装置を利用しました。試験は非排水条件で行い、供試体を移動土塊とみたて、すべり面や崩土内部における見かけの摩擦係数の決定要因を検証することを目的としていました。
  当初、せん断歪初期の段階でピーク強度をむかえ、正の間隙水圧が発生すると予想していましたが、拘束圧、歪速度、供試体密度や試料等の条件を変えても予想するような結果は得られませんでした。結果的に、歪量の限られた三軸圧縮試験装置を用いて今回の検証をおこなうことは困難であったと考えています。
 一方、崩壊の発生という視点においては、興味深いデータだと思います。当初の目的は果たせませんでしたが、今後に繋がるよう努力したいと考えています。最後になりますが、多岐にわたりお世話になりました試験所の方々に感謝申し上げます。」


ニュートンのリンゴの木観察日記

 11月に当試験所では構内の木々の「雪囲い」をし長い冬に備えました。リンゴの木も、荒縄や丸太で重装備をして身を守っています。今年も、昨年同様積雪が少なく、今のところ木の傷みもなく、春の訪れを待っています。果実がたくさん実ることを期待しています。


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