■地すべり・雪害研究推進協議会講演会開催

　２月21日「地すべり・雪害研究推進協議会」及び「新井地区治水砂防協会」共催の講演会が新潟県新井市内で開催され、協議会等に加盟している上越地方22市町村担当職員や市民など約170名が参加しました。
　講演では、東京農工大学の中村浩之教授による「パナマ運河と地すべり」と題した講演が行われました。また、研究発表では新潟県新井砂防事務所の小海技師による「生態系に配慮した魚道設置」、新潟試験所による「新潟試験所における雪崩研究」（秋山）「雪氷路面におけるすべり摩擦係数の検討」（小嶋）がそれぞれ発表されました。

　平成14年度における新潟試験所の主な研究発表論文を紹介します。なお、この他に（社）土木学会等に９編、全体で25編の論文発表等を行っています。

〇砂防学会研究発表会（2002.5）
　・鉛直型雪崩予防柵と樹木の雪崩予防効果について
　　　　　　 武士、秋山
　・光ファイバセンサを用いた地すべり移動計測方法に関する検討
　　　　　　丸山、吉田、武士
　・雪崩総合観測システムの構築とその観測 事例について
　　　　　　秋山、武士
〇日本地すべり学会研究発表会(2002.8)
　・地下水温度検層器の試作と沖見地すべりでの調査結果
　　　　　　吉田、山崎、遠目塚
　・地すべり斜面のすべり面における応力状態の観測
　　　　　　丸山、武士
　・地表水・地下水排除施設の維持管理に関する検討
　　　　　　小嶋、丸山、武士、安藤
　・光ファイバセンサを用いたアンカーの挙動計測
　　　　　　武士、吉田
〇雪氷学会全国大会(2002.10)
　・東北地方における雪崩地形の分布と形態的特徴
　　　　　　関口、秋山
　・積雪期における斜面浸食現象の地形的特徴
　　　　　　武士、秋山、関口、大図
　・雪崩震動を利用した雪崩自動観測システム（２）
　　　　　　秋山、武士
　・妙高幕の沢で発生した雪崩の流下速度　−乾雪雪崩と湿雪雪崩の比較−
　　　　　　竹内、山野井、遠藤、村上、和泉、武士
　・大規模雪崩の動態観測
　　　　　　秋山、原田、春山、池田
〇INTERPRAEVENT(2002.10)
　・The Research on the Apprication to the Landslide Using Optical Fiber Sensor
　　　　　　　吉田、武士、井良沢
〇日本雪工学会(2002.10)
　・非塩化物型凍結防止剤を用いた散布実験（２）
　　　　　　武士、林、小林、安藤
　・気象・積雪の標高別差異と雪崩発生につ いて
　　　　　　秋山、武士
〇寒地技術シンポジウム(2002.11)
　・熱収支法による路面凍結解析
　　−車両タイヤ−圧雪層−路面間の熱移動−
　　　　　　武士、福原、横山、渡邊、林、藤本
　・雪氷路面におけるすべり摩擦係数の推定手法に関する研究
　　　　　　小嶋、林、武士