新潟試験所ニュース

【冬期路面観測の紹介】

写真−a 路面すべり測定車による計測
 新潟試験所では、12月〜2月にかけて冬期路面の管理水準となる指標作りと、凍結防止剤の効率的・効果的な散布方法の提案に向けて、冬期路面観測を実施しています。観測場所は、一般国道18号の新潟県妙高高原町二俣、上越市中郷区藤沢、長野県信濃町古間です。観測では、路面すべり測定車を用いたすべり摩擦係数の測定(写真−a)と、人による路面の詳細な観測(写真−b)などを実施しています。
 また、1月24日〜26日には、福井大学福原教授らと共同でシャーベット路面におけるすべり摩擦係数の測定を、夜間の福井空港において実施しました(写真−c)。これは、シャーベット路面では、すべり摩擦係数が含氷率とその厚みにより異なる、という昨年度の基礎研究成果の現地確認を目的に行ったものです。試験では、気象、通行、路面の各状況を詳細に観測しました。地元マスコミなどが強い関心を持ち、取材や見学に来ていました。

写真−b 路面詳細観測(二俣地先)

写真−c 福井空港における試験状況

 

【実習生の研究成果】

尾山康弘 長岡技術科学大学実習生の尾山康弘君が3ヶ月間の実習を終了しましたので、その研究成果を紹介します。
「私は、大学でも地すべりのメカニズムに関する研究を行っています。今回、新潟試験所所有のリングせん断試験機を使って、より実現象に近いすべり面粘土のせん断特性を明らかにすることを目的として、応力制御によるせん断試験を実施しました。その結果、初生すべりを想定したせん断面が形成されていない供試体では、弾塑性的なせん断挙動を示すのに対し、再滑動型地すべりを想定したせん断面が形成されている供試体では、脆性的な破壊を示すことが明らかになりました。この成果は、地すべりの挙動を知るための貴重なデータになるものと思われます。」

 

【ニュートンのリンゴの木観察日記】
ニュートンのリンゴの木
大きさ5〜8cm
重さ60〜100g
 植樹してから12年目を迎えました。今年は過去には数個しか実の付かなかったこの木から約180個ものリンゴを収穫でき、 地元の方々に配ることができました。食味は、渋みがあるものの、甘みも多少あり、リンゴの香りも出ていました。
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