雪崩・地すべり研究センターたより

【転入者の紹介】

哈斯巴特尓(はすばーとる)顔写真交流研究員 哈斯巴特尓(はすばーとる)

 7月より交流研究員として1年間一緒に研究させていただくことになりました。とても光栄です。中国籍のモンゴル人です。ハスバートル(ハス=玉、バートル=英雄)は名前で、苗字が入っていません。哈斯巴特尓は中国式当て字ですが、あえて日本式当て字をつけるとすれば、「蓮葉 徹」になりそうです。
 中国では、地震観測、地質調査の仕事をしていましたが、日本でもっと勉強しようと決意し、1997年5月に富山大学に留学しました。大学で約6年間活断層の勉強をし跡津川断層系について研究しました。会社では一般的な地盤調査と地すべり調査を担当しました。中越地震後、山古志村など被災地の情報はメディアを通して知っていましたが、先日現地に行き地震のすごさに驚きました。現在、中越地震に伴う地すべりの発生メカニズムの解明を目指し、現地調査に一生懸命取り組み、成果を出すように頑張りたいです。家族は妻と息子、富山市在住。学校の夏休みに、息子と一緒に妙高高原に行きます。

※現在、富山県の三和ボーリング(株)に在籍中で、金帰月来の単身赴任中。奥様は、富山大学大学院生。8月には博士号を取得する予定とのことです。:編集委員追記

 

【トピックス】

「租税教育推進協議会定期総会」で講演

講演の様子 妙高市内の税務関連業務を所管する国・県・市と教育機関等が協力し、学童及び成人に租税教育を推進する当協議会の総会が、6月27日に開催されました。
 花岡センター所長が、我が国の土砂災害の実態と中越地震以後の斜面災害の多発を中心に、市内小中学校の校長先生、商工会関係者等々多種多彩な出席者を前に講演しました。

 

平成17年度砂防学会研究発表会

 5月25日から27日にかけて、砂防学会研究発表会が愛知県名古屋市愛知厚生年金会館で開催されました。当センターでは、丸山主任研究員が「大変位伸縮量観測可能光ファイバセンサの開発」と題して、当センターが考案した地すべり移動量を光ファイバにより観測するセンサの開発について発表しました。


【ニュートンのリンゴの木観察日記】

受粉作業「夢よもう一度!」昨年のようにたわわな実りを期待し、5月に職員による受粉もしました。しかし不順な天候のせいか、今年は期待通りの結実がありません。現在約30個が5cm位の大きさでなっています。

【学習コーナーの設置】
  妙高市は脆弱な地質と豪雪で、融雪地すべり、雪崩、妙高山麓の土石流など災害が非常に多い地域です。妙高市長から地元の子供達が「郷土を知る」意味でも研究センターを活用できないか要望がありました。そこで、当センター内の書庫を改造して、自分で災害を学ぶ場を設けました。当地のみならず全国の地すべりや雪崩の災害、対策事業に関わる文献やパンフレット、VTR映像、地図、航空写真などを収蔵した図書室を中心に、インターネットなども活用し、話し合いながら調べもの学習ができる環境を整備していく予定です。さらに、当センターの既存のパネルや模型・観測器具の展示や低温実験室の活用も含め、子供達が見て触って楽しく学習できる場を提供出来るようなコーナーになるよう頑張っています。まだまだ資料が足りませんので、皆様からの資料提供をお願いします。

 

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