Appl Tree
The Newton Apple Tree
雪崩・地すべり
研究センターたより
季刊 ・ 第35号 土木研究所 雪崩・地すべり研究センター
2005年11月発行 Snow Avalanche and Lndslide Research Center


【トピックス】

■「世界の地すべり」講演会を開催

 8月24日にギリシア共和国テッサロニキ・アリストテル大学のクリストス.T. アナグノストポロウス教授並びにルーマニア国アカデミー地理学研究所主任研究員のミハエラ・E・コンスタンティン博士を当センターにお招きし、両国における地すべりの実態や調査手法に関する講演会を実施しました。テーマは「ギリシアにおける地すべり−調査,解析,対策計画」及び「ルーマニアにおける地すべり研究手法 −Curvature Carpthians地区等の地すべり分布の空間分析及び地すべり危険度マップ」で、現地写真(写真−1)などを駆使した興味深いお話しを伺いました。クリストス教授と親交が深い東京農工大中村浩之教授をはじめ富山大学竹内教授、長岡技術科学大学大塚助教授、国交省高田河川国道・立山砂防・新潟県・長野県、妙高市等の担当職員及び砂防ボランティアの方々など33名が参加し、有意義な技術交流の場となりました。
  また、当日は両講師を妙高市周辺の板倉地区など地すべり地を、翌25日には松之山と中越地震の地すべり災害現場までご案内し、現地指導を受けました。

クリストス.T. アナグノストポロウス教授
Dr.Christos
ミハエラ・E・コンスタンティン博士
Dr.Constantin
Stavronikita修道院の岩すべり
写真−1 Stavronikita修道院の岩すべり

 

■地すべり学会全国大会研究発表会

 8月30日〜31日に長崎県佐世保市で第44回研究発表会等が開催され、当センターからは次の発表がなされました。
 「激甚な地すべり災害が地域社会に与えた影響−1964胡桃地すべりを事例として−」 (花岡センター所長)、「泥岩地帯における地すべり土塊の風化に関する検討III」(丸山主研)、「地すべり地におけるアンカー維持管理に関する調査」(小嶋主研)

 

■JICAイラン国研修生来訪

細野沢地すべり地にて
細野沢地すべり地にて
研修日程

 9月20日〜21日にかけて、国際協力機構(JICA)が実施している国別研修イラン国「土石流及びその対策」の一環として、同国農業開発推進省の各州農業局流域管理部長6名が来訪されました。

 

■土研新技術ショーケースに出展

 10月18日に土研の新技術の普及を図る「土研ショーケース」が都内「野口英世記念会館」で開催されました。当センターから、重点プロジェクト研究として開発が進められてきた2種類の光ファイバを用いた伸縮計を出展し、丸山主研が「光ファイバセンサによる地すべり挙動調査法」を講演しました。

 

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