土砂管理研究グループなどが行っている中越地震に関連する研究成果を、協力いただいている湯沢砂防事務所、新潟県、関係市町村等にフィードバックし、今後の事業及び研究のさらなる展開を目的に、当センター主催で「中越地震に関わる土砂災害調査成果 2005年度報告会及び現地見学会」を7月14日に湯沢町公民館ホール等で開催しました。
【プログラム】
1.基調講演
「中越地震における地すべり等の発生傾向」
新潟大学災害復興科学センター渡部直喜講師
2.調査成果報告
(1) 中越地震に起因する土砂災害に関わる研究センターの取り組み
花岡 センター所長
(2) 中越地震における代表的な再滑動型地すべりの特徴
鈴木 交流研究員
(3) 中越地震時における再滑動地すべりの発生機構
ハスバートル 前交流研究員
(4) 中越地震時におけるすべり地土塊の動的リングせん断試験
丸山 総括主任研究員
(5) 芋川の融雪観測と融雪量及び流量予測
火山・土石流チーム 盛 交流研究員
(6) 中越地震とその後の積雪期を経た斜面 崩壊の特徴
国総研 秋山 主任研究官
3.総合討論
|
まず、コメンテーターとしてお招きした新潟大学渡部講師に地震時斜面災害の要因に関する全般的な知見を紹介していただきました。6題の成果報告と質疑応答の後、参加者40名余による総合討論が行れました。地震時及び地震後の土砂移動の特性やそれらの機構に関与する地形・地質構造など因子などについて活発に意見が交わされ、実り多い報告会となりました。

写真−1 報告会 開会式 |

写真−2 新潟大 渡部講師 |
|