雪崩・地すべり研究センターたより

粟立山の「山のげ」
万内川第1砂防堰堤(大正13年頃)
万内川第1砂防堰堤(大正13年頃)
 妙高市の北西に位置する粟立山は明治35年の雪解け時に東側斜面が大規模に崩壊し、崩壊土砂は、万内川を流下し西野谷集落を襲い、25戸全壊、死者1名の大災害となり地元では「山のげ」と呼んでいます。
 以来、万内川流域では頻繁に土石流災害に見舞われ、住民は砂防事業の着手を熱心に懇願しました。「山のげ」から20年を経て、大正10年に砂防工事に着手し、大正13年に完成した万内川の第1砂防堰堤は、新潟県で最初の砂防堰堤です。
「ふんごみなえシンポジウム」案内
  万内川の砂防施設群を貴重な有形文化財として「万内川砂防堰堤群」の砂防学習ゾーンが整理されています。新潟県砂防発祥の地である妙高市で "語り継ぎ広めよう 地域の歴史とちから"をテーマに住民参加型のシンポジウムが開催されます。これは、板倉区猿供養寺の「地すべり資料館」をつなぐ初めて行われるイベントです。奮ってご参加ください。
■主催:万内川砂防ファン倶楽部、NPOグッドライフ妙高 等
■日時、場所
日時:平成19年2月25日(日)13:30開場
場所:妙高市新井ふれあい会館
■シンポジウム内容
@オープニング 14:00〜
・寺野地域ビジョン推進委員会:紙芝居等
A講演 14:30〜
・「日本有数の土砂災害多発地域に息づく歴史と遺産」小川紀一朗氏 砂防学会理事
・「人柱伝説と猿供養寺」三浦栄一氏 寺野の歴史を語る会代表世話人
B「ふんごみなえ」(きらくにどうぞ)
ディスカッション 15:30〜
C交流会 17:30〜
D問い合せ:NPOグッドライフ妙高
    電話:0255-72-5006

 

【トピック】

イタリア国研究者との技術交流イタリア国研究者との技術交流
 第5回日伊土砂災害防止技術会議の一環として、11月1日に滝坂地すべり地(北陸地整阿賀野川事務所)で地すべりチームによる共同研究(光ファイバセンサ、新GPS等)の現地打合せを行いました。翌日に中越地震の土砂災害被災地を訪れ、新潟県・湯沢砂防の復旧事業を視察し、活発な意見交換がなされました。

【2006年研究センター5大ニュース】
1.「平成18豪雪」に伴う雪崩に対し、振興調整費を含めた積極的な調査研究を行い、危険度の判定及び対策等について指導・助言を行った他、講習会やメディアを通して雪崩の実態及び対策の周知を図り、新潟県知事から感謝状

2.長岡市、魚沼市、小千谷市、を加え当センターの後援組織の「雪崩・地すべり研究推進協議会」が再発足(6月28日)

3.「中越地震に関わる土砂災害調査成果2005年度報告会」を湯沢町で開催(7月14日)

4.全国土砂災害防災訓練の一環として、新潟県及び妙高市主催の土砂災害防災訓練に、アドバイザーとして所長が参加、講演も実施(6月11日)

5.国際土砂防災シンポジウム(インタープリベント2006in新潟)が新潟市で行われ、ハスバートル前交流研究員等が発表、NHKニュースに(9月25日)

雪崩・地すべり研究センター職員一同(1月10日)
雪崩・地すべり研究センター職員一同(1月10日)



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